いまベトナムで根強い人気のコーヒーショップ、「HIGHLANDS COFFEE(ハイランズコーヒー)」。
そんなハイランズコーヒーのコーヒー豆やベトナム式フィルターが、日本でも正規品の購入が可能になったということで、今回はベトナムコーヒーを淹れて飲んでみました。
はじめてベトナムコーヒーに挑戦しましたが、いつものコーヒーとは全然違う感覚で、クセになりそうなおいしさでした。練乳をいれてももちろんですが、普通にブラックで飲んでもおいしいので、このコーヒー豆はぜひ常備しておきたい。
気になった方はぜひご参考にしてみてくださいね。
ハイランズコーヒーとは
ベトナムと言えば、ブラジルに次ぐ世界第2位のコーヒー豆生産量を誇るコーヒー大国。
ハイランズコーヒーはベトナム国内に約250店舗を構える、国内最大手のコーヒーショップです。若者層への人気が強く、「ベトナムのスターバックス」なんていわれることも。
豆の品質にもこだわっており、現地ベトナムの生産者と連携して、良質なシングルオリジンのコーヒー豆を使用しているそうです。
そもそも、ベトナムコーヒーって
「ベトナムコーヒーって豆の銘柄こと?メニュー名のこと?」と困惑される方も多いかと思います。
一般的にベトナムコーヒーというと、「現地で伝統的に親しまれている、ベトナム式のコーヒーの飲み方」を指すことが多いようです。
「カフェ・フィン」と呼ばれる専用のフィルターを使って、ゆっくりじっくりとコーヒーを抽出し、練乳をたっぷり入れて甘くして飲むのがベトナム式の基本です。
ベトナムのコーヒーフィルター
ベトナムで使われているカフェ・フィンは、こんな構造。筒状をしたステンレス製のつくりになっています。
上ふたをとるとクルクルと回して外せるネジ式の中ぶたがあります。中ぶた、ドリッパーの底、下皿に細かな穴が開いており、ここがお湯の通り道となるようです。
ペーパーを使わない上、ゆっくりとお湯を通していくような構造なので、濃くしっかりとしたコーヒーが抽出できそうです。
ベトナムコーヒーを淹れてみた
用意するもの(1人分)
- カフェ・フィン(ベトナムコーヒー用ドリッパー)
- 耐熱グラス(マグカップでもOK)
- ハイランズコーヒー 豆 20g
- お湯 110ml
- 練乳 30g
ハイランズコーヒーのホームページより、現地で親しまれている基本的なベトナムコーヒーの分量はこちら。
ベトナムのコーヒー豆といえば、ガツンとくる苦味のロブスタ種が主に栽培されているイメージですが、近年ではいわゆるスペシャルティコーヒーで使われる、繊細な味のアラビカ種も増えているようです。
ハイランズコーヒーにはロブスタ種を使った伝統的なブレンドから、アラビカ種のブレンド、さらにはロブスタ種のなかでも希少なピーベリー(クリ豆)を使ったブレンドなどがあります。
現地にでも行かない限り、ロブスタ種のコーヒー豆を飲み比べる機会ってあまりないですよね。それをお家でできちゃうのが、ハイランズコーヒーのよさの1つだと思います。
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では、さっそくベトナムの味を体験してみたいと思います。
1. カップに練乳を入れる
まずはカップの底に練乳30gを入れます。
2. コーヒー粉をフィルターに入れる
フィルターの中ぶたを外して、コーヒー粉20gを入れます。通常のドリップコーヒーよりもたっぷりと豆を使います。
すでに挽かれた状態で販売されていますが、挽き目は中細~細挽きくらいです。あまり細すぎると粉がドリッパーを通過してしまうので、注意ですね。
3. 中ふたをしめる
中ぶたを置き、クルクルと回してしめます。
中ぶたをきつくしめるほど濃いコーヒーになるので、ここで濃度調節ができます。
ただし、しめすぎるとなかなかお湯が通過せず抽出できないこともありますので、注意してください。
先ほど練乳を入れたカップの上に、下皿ごと載せます。
4. お湯を少し注いで1~2分蒸らす
お湯を30mlほど注ぎ入れ、上ふたをして蒸らします。1,2分かけてじっくり待ちます。
5. 残りのお湯を注いで、落ちきるまで待つ
残りのお湯80mlをゆっくりと回し注ぎます。上ふたをして、あとはコーヒーが落ちきるのを待つだけ。
5~8分程度待ち、コーヒーが落ちきったら完成です。練乳をよく混ぜてから、いただきます。
ベトナムコーヒーの味は?
まず、ロブスタ種の独特な香りが印象的です。いつも飲んでいるアラビカ種とはぜんぜん違う風合いがあります。
焼いたパンや、麦のような香ばしい香りと例えられますが、まさにそのような感じです。ペーパーを使わないで抽出しているから、普通のコーヒーよりも香りが引き立っています。
飲んでみると、甘くて濃厚なデザートを食べているよう。かなりどっしりとした飲みごたえがあり、ゆっくりちびちびとでないと飲めない感じ。かなり濃い!
思った以上に濃くて、なかなか飲みきれない…
なので、氷を加えてアイスにしてみました。うん、ちょうどよい濃さになってとても飲みやすくなりました。
調べてみると、現地ベトナムはほぼ1年中暖かい国なので、アイスで飲むのが一般的だそうです。フィルターの構造からして、氷で薄まることを見越した濃いめの抽出なのかもしれません。
そのまま飲むと結構濃く重いので、氷を入れてアイスにするか、ホットの場合はお湯を少し注いで調節したほうがよいと思いました。
はじめてベトナムコーヒーを淹れて飲んでみましたが、ロブスタ種の渋い苦味との相性もよく、なかなかクセになる味わいです。とてもおいしい!
ベトナムコーヒーでいろいろ試してみた
ブラックで飲んでみる
専用フィルターでレシピ通り抽出したコーヒーを、練乳と混ぜずにそのまま飲んでみます。
ブラックだと濃縮された苦味がダイレクトに感じられて、すごくパンチが効いた味でした。
エスプレッソとは違い渋味もかなり感じるので、やはり練乳などの甘味を加えたり、お湯で薄めたりしないとなかなか飲みにくい印象でした。
ペーパードリップしてみる
ハリオのドリッパーで淹れてみました。レシピは通常のペーパードリップと同様に、豆15g、お湯300mlを2分30秒ほどで抽出します。
すごくすっきりとして、飲みやすい。抽出時間が短い分、渋味が出ておらずあっさりとした味わいです。ペーパーで油分がカットされて、飲みごたえも軽くなりました。
それでいてロブスタ種独特の香りや、まっすぐな苦味も感じられる。ペーパードリップなら、ブラックでも全然いけます。いつもと違うコーヒーとして、むしろちょっとハマりそうな味。
専用フィルター以外でもおいしくいただけることがわかりました。
ブラックで飲むならペーパードリップ、甘くして飲むなら専用フィルター、と使い分けながら楽しめます。
まとめ
今回はじめてベトナムコーヒーを淹れて飲んでみましたが、普段のコーヒーとは全く違う体験ができました。また高品質のロブスタ種を飲めたことも、個人的によい経験でした。
甘くしたカフェオレとも違う、独特な味のベトナムコーヒー、まだ飲んだことのない方はぜひ試してみてほしいです。
ハイランズコーヒーのサイトでは、ベトナムコーヒーの詳しい淹れ方やアレンジレシピを多数紹介しています。思った以上にアレンジのバリエーションがあって、いろいろとやってみたくなりました。
みなさんも、ぜひ。