今回は「自家焙煎珈琲あおば」のコーヒー豆を2種類いただいたので、飲んでみた感想をまとめました。
ストレートの豆かブレンドの豆、どっちを選ぶかといわれたら、ストレートの豆を選んでしまう筆者。正直、自ら進んでブレンド豆を買うことってほとんどないかもしれません。
ブレンド豆は複雑な味わいや安定感、焙煎店ならではの色が出やすいところなどが魅力ですが、やっぱりストレートでシンプルな豆の個性を求めてしまう。(試行錯誤されている焙煎店の方には申し訳ないと思いつつも…)
でも、今回2種類のブレンド豆を飲んでみて、自分の中のブレンド豆に対する価値観がガラッと変わりました。ブレンド豆がこんなにも充実した体験をもたらしてくれるとは、思わなかった。
追記:現在は後継となる「Coffee Blender Alchemist」という店舗でコーヒー豆を販売しています。
自家焙煎珈琲あおば について
画像引用:自家焙煎珈琲あおば
「自家焙煎珈琲あおば」は、宮城県仙台市に店を構える通販専門の焙煎店です。
受注後に直火式の小型焙煎機でコーヒー豆を丁寧に焼き上げており、さらには焙煎前と後に2重の品質チェックを行った上で提供しているので、品質はピカイチ。
オリジナルのブレンド豆を主体に、シングル豆や季節限定のブレンドなど、豊富なラインナップがそろっています。
アフターミックス製法
こちらの焙煎店の特長は、「アフターミックス製法」という手法を取り入れているところ。
これは生豆をブレンドした状態で焙煎をする(プレミックス)のではなく、それぞれの豆ごとにシングルで焙煎してから、ブレンドする製法です。
手間やコストはかかりますが、それぞれの豆ごとに適した焙煎度に仕上げたうえでブレンドすることによって、香りや個性が最大限に引き出されるそう。
ラインナップをみると3つ以上の銘柄がブレンドされた商品も多くあり、それだけ丹念にこだわって作られていることがわかります。少量ずつ、受注してからの焙煎であるからこそのこだわりですね。
コーヒー豆を飲んでみた
今回は、「しょこらブレンド」と「ひなたブレンド」をいただきました。
どちらも、すごくかわいらしい名前です。このほかにも、ブレンド豆のラインナップはひらがなで命名されているものが多くあります。
「どんな味がするのか?」が直感的にイメージできるので、すごくわかりやすいですね。
パッケージ
パッケージの裏面には、生豆の原産国と、製造年月日が記載されております。
製造年月日はおそらく焙煎日を指していると思いますが、いつ焙煎されたものなのかきちんと分かるのはうれしいポイント。
しょこらブレンド
- ブラジル
- エチオピア
- タンザニア
しょこらブレンドは、上記の銘柄で構成されています。ベースは中深煎り。
それぞれの豆ごとに焙煎してからブレンドしているため、豆によって煎り具合が異なっているのがわかります。煎りムラなどはなく、どの豆も美しい見た目をしています。
ペーパードリップで淹れて飲んでみる
しょこらブレンドの名前の通り、チョコレートのような上品なほろ苦さとコク、甘味が引き立つ味わいです。
個人的にブラジル特有のシャープな苦味はあまり好きではないのですが、これはまろやかな苦味が主体で、シャープさはほとんど気にならない。甘味とのバランスがよく、むしろとても飲みやすく感じました。
ほんのり感じる繊細な酸味と、花のような香りも感じられます。冷めると酸味の存在感がより感じられるようになりますが、全体の風味をさえぎらないので、酸味が苦手な方でも問題なく飲めると思います。
コクがありつつも重すぎない口当たりなので、飽きずに飲める印象でした。コーヒーブレイクのお供にちょうどいいかも。
ひなたブレンド
- インド
- ブラジル
- ベトナム
ひなたブレンドは、上記がミックスされたブレンド豆。ベースは中煎り。
商品ページの説明によると、「お日様の下でのんびりしたくなる味わい、ビスケット系等、素朴な味わいと相性がいい」とのこと。
インドやベトナムのコーヒー豆というと、独特の苦味が効いたクリーンな飲み口を想像します。特にインドのコーヒー豆はあまり見かけない印象があるので、とても楽しみです。
ペーパードリップで淹れて飲んでみる
酸味はほとんど感じず、きりっとした苦味が主体の味わいです。朝一番に浴びる、爽やかな日差しのような感じ。
飲み口はあっさり・クリーンな印象、歯切れのよい後味なので次から次へと飲みたくなるような口当たりです。
苦味主体だけれども、イガイガと突き刺すような苦味ではなく、すっきりと透き通った爽やかさなので本当に飲みやすい。
個人的には、朝の目覚めの1杯としてピッタリな気がしています。
まとめ
今回は、自家焙煎珈琲あおば のしょこらブレンドとひなたブレンドをいただきました。
どちらも個性的な味わいで、飲んだときの印象が全く違うコーヒー豆でした。「こんなシーンに飲みたい」と明確にイメージできるほど、豆ごとの個性を存分に引き出し、それを活かしきる技術に感銘を受けました。
今回の経験で、ブレンド豆の奥深さを改めて認識しました。ほかにもステキな名前のブレンド豆を多数販売されているので、いろいろな豆をもっと飲んでみたいと純粋に思っています。
みなさんも、ぜひ試してみては。