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ペルー|コーヒー豆の味や香りの特徴、おすすめの飲み方

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ペルー コーヒー

世界遺産マチュピチュやナスカの地上絵がある観光地として名高いペルーは、実は南米のコーヒー生産量が3位とコーヒー生産国としても有名な国でもあります。

高品質のコーヒー栽培に適した地理的環境を有し、その生産量は世界でトップ10に入るほどです。品質にこだわっており、過去のアメリカでのコーヒー品評会において受賞歴があります。

そんな隠れた名産であるペルーのコーヒーについて、特徴や産地の歴史、味わいやおすすめの飲み方などについて詳しく紹介していきます。

アジアのコーヒー生産地

INDEX

ペルーのコーヒーとは

ペルーは南アメリカ大陸の西岸に位置する国で、国土面積は約129万㎢と日本の約3.4倍となっています。

南北には高い標高のアンデス山脈が連なり、東西には世界最大の流域面積を誇るアマゾン川とその支流が流れています。場所によって標高差が異なるため、国内でも気候や穫れる作物に大きな違いがあるのが特徴です。

なかでもコーヒー栽培はアンデス山脈のふもと、標高2,000m以下の地域で多く栽培されれています。冒頭でも述べた「マチュピチュ」がこの付近の標高に位置しているため、近くで獲れたコーヒー豆には「マチュピチュ」の名がついていることがよくあります。

北側にコロンビア、東側にブラジル、南東側にボリビアといったコーヒー生産大国に囲まれています。

ペルーのコーヒーの特徴

ペルー コーヒー

品種・栽培・精製方法

品種:

コーヒーにはアラビカ種とロブスタ種の2種類がありますが、ペルーで栽培されているのは前者です。

アラビカ種はロブスタ種に比べ栽培条件が厳しく、育てるのが難しいといわれています。

ペルー産のコーヒーは100%アラビカ種で、その中でも約70%がティピカ種、約20%がカトゥーラ種という品種が栽培されています。

栽培:

ペルーでは25県中15県の場所でコーヒー豆が栽培されています。

中でも北部はコーヒーの品質がよいことで評判があり、後述しますがアマゾナス地区、サン・マルティン地区、カハマルカ地区の3県だけで国内の過半数以上のコーヒーシェアを誇ります。

精製方法:

豆の収穫後の精製にはナチュラル(自然乾燥式)とウォッシュト(水洗式)が用いられています。

等級・グレード

ペルーではコーヒーの味や風味を損なう原因となる欠点豆や異物の混入率をもとに等級が決まります。

下の表が詳細になり、上に書いてあるものほど高い等級になります。

等級・グレード条件
ESHP
(Electronic sorted&hand picked)
機械式の選別機にかけたあとに電子式の選別機にかけ、さらに人の手によって選別したもの
ES
(Electronic sorted)
機械式の選別機にかけたあとに電子式の選別機にかけたもの
MCM
(Machine cleaned mejorado)
機械式の選別機に2度かけたもの
MC
(Machine cleaned)
機械式の選別機に1度かけたもの

これからさらに豆の大きさ(スクリーンサイズ)によって選別されていきます。大きなものほど品質が高いとされています。

ペルーのコーヒーが栽培されている主なエリア

ペルー コーヒー

ペルー北部で有名なコーヒー栽培の地名として、以下のようなものがあります。

  • アマゾナス
  • サン・マルティン
  • カハマルカ
  • フニン
  • クスコ
  • アヤクチョ

ペルーでは主に上記の地区でコーヒー栽培が盛んです。特にアマゾナス地区、サン・マルティン地区、カハマルカ地区の3県が有名な生産地となっています。

ペルーのコーヒーの歴史

ペルー コーヒー

ペルーでコーヒー栽培が始まったきっかけは、1700年代のスペインによる植民地化だといわれています。

コーヒーを育てるうえで、最適の条件が揃っていることに目をつけたスペイン人により、栽培が始められました。

その後、1821年にペルーはスペインから独立を果たしますが、その後も栽培は続けられて現在に至ります。

現在でも、コーヒー栽培のうち約85%が家族経営による手作業での栽培です。そのため栽培面積が3ha以下と小さく、インフラ整備の不備などが原因で栽培が安定していないのが課題として挙げられています。

コーヒーの輸出は伸びている一方、国内での消費が少ないため市場でさらなる進出と国内消費を目標としています。今後は日本でもペルーコーヒーを見かける機会が増えていくかもしれません。

ペルーのコーヒーの味や香り

コーヒー豆

ペルーのコーヒーは酸味やコクともにバランスがよく、ラテンアメリカ産のコーヒー豆の特徴であるナッツのような香ばしい風味があります。

そして後味には甘味が広がり、総じてマイルドな印象を受ける味わいです。

さらにペルーのコーヒーの特徴として、栽培地域や焙煎度合いによって風味が異なることがあります。以下で詳しく説明していきます。

地域による違い

ペルーは南北に国土面積が大きく、場所により高低差も大きな国であるため、同じペルー国内で栽培されたコーヒー豆でも、地域により味わい・風味が微妙に異なります。

代表的な地区でいうと、下記のような特徴があります。

地区風味・味わい
アマゾナス柑橘系の酸味とチョコレートやキャラメルの風味
サン・マルティンまろやかでやわらかい酸味だがコクはしっかり
カハマルカ苦みが少なく酸味も優しい
フニンクリーミーでフルーティー、優しい甘さ
クスコ新鮮なオレンジの風味に重厚感のあるコク
アヤクチョ中程度のコクにナッツやチョコレートの風味

焙煎度による違い

また、ペルーコーヒーは焙煎の度合いによっても風味や味わいが変わっていきます。焙煎によって以下のような特徴が見られます。

浅~中挽き

フルーティーな柑橘系の風味が感じられます。

深挽き

ほろ苦いチョコレートのような風味があります。

ペルーのコーヒーのおすすめの焙煎・飲み方

ペルーのコーヒーはどの焙煎度合いでもおいしく飲むことができます。それぞれ比べながら飲むと風味や味の違いがわかるので、おすすめです。

香りを楽しんでいただきたいのでホットのブラックで飲むのがおすすめではありますが、ナッツ感もあるコーヒーなのでホットミルクで割るのもいいかもしれません。

コーヒーだけで楽しむのもありですが、チョコレートとの相性も抜群。とろける口当たりがコーヒーのマイルド感と合わさって、絶妙なペアリングを楽しむことができるでしょう。

ペルーのコーヒーを試してみる

マチュピチュ天空(ペルー) 無農薬 天然堆肥栽培 – 銀河コーヒー

銀河コーヒー

ペルーのキャリバンバ地区で栽培された、無農薬・有機栽培のオーガニックコーヒーです。

やや深煎りに仕上げられており、独特の香ばしさと、まろやかでありながら深い味わいを楽しむことができます。

豆の挽き方
(選択可)
豆のまま、中挽き
内容量
(選択可)
150g、350g

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ペルー 中深煎り – TOKYO COFFEE

TOKYO COFFEE ペルー

中深煎りに仕上げたこちらのコーヒー豆は、しっかりとしたボディ感とともに、キャラメルのような甘味とマイルドな酸味、ナッツのような風味をそれぞれ味わうことができます。

豆の挽き方
(選択可)
豆のまま、粉
内容量
(選択可)
200g、400g

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まとめ

ペルー コーヒー

ペルーのコーヒーは、

  • 柑橘系のようなフルーティーさ
  • ナッツのような香ばしさ
  • チョコレートのような豊かな風味

が特徴の贅沢なコーヒーです。

1杯のコーヒーを生み出すまでの間に膨大な時間と労力かかり、日本に届くまでに多くの人が関わっています。

ブラックはもちろん、ミルク入りやアイスコーヒーなどを試しながら自分に合ったお気に入りの1杯を見つけてくださいね。

アジアのコーヒー生産地

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