Category
[postlist catid="2" type="card" show="8" btntext="もっと見る"] [postlist catid="4" type="card" show="8" btntext="もっと見る"] [postlist catid="6" type="card" show="8" btntext="もっと見る"]

タイ|コーヒー豆の味や香りの特徴、おすすめの飲み方

記事内にプロモーションを含む場合があります。
タイ コーヒー

タイといえば暖かい気候、そしてバナナやマンゴーなど熱帯の食べ物が思い浮かぶかもしれませんが、実はコーヒーの生産国としても知られている国です。

タイで生産されているコーヒー豆は一昔前よりも格段に品質の向上がされており、世界のコーヒーと肩を並べる日も近いと言われるほど期待がされています。

そんな魅力あるタイコーヒーについての特徴や歴史、産地、味や香りの情報についてまとめました。

アジアのコーヒー生産地

INDEX

タイのコーヒーとは

タイは東南アジアの中間地点に位置する国であり、正式には「タイ王国」という名称がついています。

国内には約7000万人の人々が暮らしており、その中の9割以上は仏教徒となっているほど仏教が根付いている国でもあります。

国土の面積は日本の1.4倍ほどで広大であり、気候は熱帯性で1年を通して平均29度以上で温暖、雨季は5月から10月・乾季は2月から4月と雨季と乾季がはっきり分かれています。

豊富な雨量、肥沃な土壌などコーヒー栽培に恵まれた環境となっており、品質の良いコーヒー豆の栽培が可能となっています。

近年では他国のコーヒーにも負けないくらいの高い品質が評価され、大手航空会社JALの機内食に採用されるほどタイのコーヒーがブームになっています。

タイ国内のコーヒー事情

タイ コーヒー

タイの国内ではタイ料理と並ぶほどコーヒー屋台が人気であり、街中にはスターバックスなどのシアトル系カフェやコーヒーショップが多くあります。

実は、タイで生産されたコーヒー豆の大部分は国内で消費されています。このことからも、タイでは生活から切り離せないほどコーヒーが身近であるともいえます。

またタイでは、基本的に「コーヒーは甘くして飲む」のが標準的で、日本でなじみのある無糖・無乳で飲む文化はありません。

そのため、現地で何も言わずにコーヒーを頼むと砂糖・牛乳がたっぷりと入ったものが提供されます。ブラック派の方は、注文時にきちんと伝える必要があります。

[aside]ちなみに
無糖で注文するときは、現地語で「マイ・サイ・ナムターン(ไม่ใส่น้ำตาล)」と伝えてください。 [/aside]

タイのコーヒーの特徴

タイ コーヒー

品種・栽培・精製方法

品種:

タイでは、主にアラビカ種とロブスタ種の2品種が栽培されています。

アラビカ種は品質の良さ・味のおいしさに定評があり、タイを代表する高級コーヒーで有名な「ドイトンコーヒー」にもこの品種が使われています。

ロブスタ種は味や品質はアラビカ種に劣りますが、多くの収穫が見込める品種となっており、主にインスタントコーヒーや缶コーヒーなどに多く用いられています。

栽培:

タイのコーヒー農家は、主に小規模農園でコーヒー豆を栽培しています。

収穫の時期になると、花芽や茎まで取ってしまわないように注意を払いながら、完熟したコーヒーチェリーのみを丁寧に手で収穫します。

一粒一粒確認しながらの作業のため大変な手間はかかりますが、非常に品質の良いコーヒー豆に仕上がります。

精製方法:

タイでは主に乾燥式(ナチュラル)によって精製されていますが、一部では水洗式を採用している農園もあります。

乾燥式は収穫したコーヒーチェリーを乾燥場でそのまま乾燥させ、脱穀するというとてもシンプルな流れとなっています。

この精製によって、コーヒーチェリー独特の風味と豆本来の甘味が引き出されたコーヒー豆に仕上がる特徴があります。

また乾燥式は機材に投資する必要がないので、費用が安く済むメリットもあります。小規模の農家が多いことも関連して、負担がかからない方法での精製が主として行われています。

等級・グレード

タイのコーヒー豆には明確な等級・グレードは存在していません

コーヒーの歴史が浅いこともあり、コーヒー豆について評価できる機関・体制が整備されていないことが背景として挙げられます。

しかし近年になり、コーヒー豆の品質が重視されるようになってから、海外からのテコ入れ(栽培指導や施設訪問など)による品質の見直しと同時に、細かく等級を定義する提案を受けることがあったようです。

近い将来、タイコーヒーにも等級分けがなされることが予想されます。

タイのコーヒーが栽培されている主なエリア

タイ コーヒー

タイでのコーヒー豆の生産エリアは大きく南北で分けられ、それぞれで栽培品種に特徴があります。

主な生産エリアとその特徴は、以下のとおりです。

タイ北部

  • チェンマイ県

タイ北部は山岳地帯が広がっており、比較的涼しい気候帯になっています。多い雨量などコーヒー栽培に適した環境となっており、アラビカ種の栽培が活発に行われています。

タイ国内最高峰であるドーイ・インタノンも北部に位置しており、その周辺で栽培された「ドイトンコーヒー」はタイを代表するブランド豆として有名です。

タイ南部

  • スラートターニー県
  • パンガー県
  • ラノーン県
  • クラビー県

南部では比較的生育しやすいロブスタ種の栽培が行われています。

生産されるロブスタ種の量は年間80,000トンともいわれ、特に国内でのコーヒー需要に大きく貢献しています。

タイのコーヒーの歴史

タイ コーヒー

タイでのコーヒー栽培は、1904年にイスラム教のタイ人がメッカ巡礼の帰りにロブスタ種のコーヒーの苗を手に入れ、タイに持ち運んだことが始まりと伝わっています。

一般的に世界のコーヒー生産国では1800年代から栽培が始まっているのに対し、タイコーヒーは遅出のため歴史としてはまだ浅い国です。

もともとコーヒー栽培に適した環境であったことから、タイでのコーヒー産業は好調に進んでいきました。しかしそれを追い抜くほどのペースで、国内でのコーヒー需要もどんどん高まっていきます。

1960年頃には、国内の生産量では追いつけないほどの国内需要となりました。

そこでタイの王室はさらなる生産量を確保するため、「ゴールドトライアングル」と呼ばれる麻薬密造地帯を、アラビカ種のコーヒー栽培地帯に転換するプロジェクトを打ち出します。

現在では当時から問題化されていた麻薬の栽培は99.9%撲滅に成功。その代わりのコーヒー栽培もタイの重要な収入源となるほどの高い生産性を維持し、ますますタイのコーヒー産業は活発となっています。

タイのコーヒーの味や香り

タイ コーヒー

ロブスタ種

タイでもともと栽培されていたロブスタ種のコーヒーは、酸味がほとんど感じられなく、強い渋味と苦味が特徴です。

アラビカ種

その一方、後発で栽培されたアラビカ種の「ドイトンコーヒー」は、その美味しさからタイを代表するほど有名なブランドになっています。

味わいは濃い苦味と強めのコクが特徴であり、ナッツのような香ばしさとスパイシーさも持ち合わせているコーヒー豆です。

タイのコーヒーのおすすめの焙煎・飲み方

タイコーヒーの焙煎度合いは中煎り(シティーロースト)がおすすめです。

中煎りにすることで苦味に重きを置いたタイコーヒーの特徴を、より色濃く出せる味わいになります。コクと強めな苦味が好みの方には特におすすめです。

抽出方法はペーパードリップがおすすめ。

ペーパーが、コーヒーの余分な苦味やクセの元となる成分をろ過してくれるので、よりバランスの整ったコーヒーに仕上がります。

また強めな苦味が苦手といった場合は、ミルクや砂糖を入れて飲めば苦味も抑えられるのでぜひ試してみてください。

タイのコーヒーを試してみる

タイ ドイチャン ウサミ農園 – 横砂園

タイコーヒー 横砂園

ナッツやチョコレートのような甘い香りが特徴で、ほんのりとスパイスも楽しめるコーヒー。

豆の挽き方
(選択可)
中挽き、中粗挽き、中細挽き、粗挽き、細挽き、豆のまま
内容量
(選択可)
500g

詳細ページへ

タイ王国 ブルームーン – 銀河コーヒー

光の月柱が見える伝説の泉の水で精製されたコーヒー。苦味と酸味のバランスがあり、すっきりとした味わいで初心者にも好まれる特徴があります。

豆の挽き方
(選択可)
豆のまま、中挽き
内容量
(選択可)
150g、350g

詳細ページへ

まとめ

タイ コーヒー
  • タイでは日本の1.4倍もある広大な土地や気候を利用して、品質の良いコーヒー豆を大量に生産
  • タイを代表する「ドイトンコーヒー」は濃い苦味と強めのコクを持つ味わい。ナッツのような甘さとスパイシーな香りを楽しめるコーヒー
  • 焙煎度合いは、よりタイコーヒーの特徴を引き出せる中煎り(シティーロースト)がおすすめ。ペーパードリップで抽出すれば余分な苦味や癖が抑えられて飲みやすくなる

以前はタイで生産されるアラビカ種の多くが国内で消費されていたため、日本人の手には渡りにくいコーヒー豆でした。

しかし高級ブランドとして世界から認められてきた今、日本でも手に入れることが増えてきました。

ぜひ購入されてみてはいかがでしょうか。

アジアのコーヒー生産地

INDEX