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沖縄産のコーヒーはどんな味?|産地の特徴、味や香り、おすすめの飲み方

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沖縄 コーヒー

コーヒー豆の生産国といえば、ブラジルやコロンビアなど熱帯に属する国を想像しますが、日本でも沖縄と小笠原諸島でコーヒーの栽培が行われていることをご存じでしょうか。

そんな日本が誇る沖縄産のコーヒー豆について、特徴や味・香り、おすすめの飲み方などを詳しく見ていきましょう。

アジアのコーヒー生産地

INDEX

沖縄産のコーヒーとは

一般に、コーヒー栽培に適した環境条件として、「平均気温が一定以上であること・降雨量が豊富であること」などがあります。

これらの条件を満たす地域は熱帯地域が該当しますが、なかでも赤道を挟んだ北緯25度、南緯25度以内は「コーヒーベルト」と呼ばれ、主要なコーヒーの産地のほとんどがこの一帯に属しています。

沖縄はというと、北緯26度に位置しているため、惜しくもコーヒーベルトの定義からは外れています。

ですがあくまでコーヒーベルトは「その一帯にコーヒー生産地が集中している」という意味であって、一帯から外れていたとしても十分な環境条件がそろっていれば、コーヒー栽培は可能です。

とはいえ沖縄は標高が低かったり、台風があったり、昼夜の寒暖差が大きくなかったり、海外のコーヒー生産地と比べるとコーヒー生産の難易度は決して低くありません。

そんな中で、沖縄から世界のコーヒー常識を変えようと日々、懸命に生産が行われています。

沖縄産のコーヒーの特徴

沖縄

品種・栽培・精製方法

品種:

アラビカ種のムンド・ノーボ(沖縄ではニューワールドと呼ばれています)が主に栽培されています。

栽培:

沖縄におけるコーヒー栽培が成功するためには、以下の3つの対策が必要だといわれています。

  • 台風対策
  • 直射日光対策
  • 防寒対策

特に夏場は台風が多いため、強風で木が折れないようにするために支柱を打ったり、台風後の塩害によって枯れないように対策をしたり、台風被害の対策は必須です。

また沖縄といえど、冬の時期はコーヒーの木にとって寒く苦手な環境です。寒風対策や地面をビニールで覆う「マルチング」を行うなど、防寒対策がされています。

どれか1つをとってもその対策には多くの労力と費用がかかります。これらを乗り越えておいしいコーヒーが作られているのです。

精製方法:

農園によってさまざまで、特徴の甘みがでるようナチュラルの精製方法を採用しているところもあれば、ハニープロセスを採用しているところもあります。

沖縄珈琲生産組合

2014年に、沖縄でのコーヒー栽培・焙煎などの技術向上、品質維持を管理する機関である「沖縄珈琲生産組合」が立ち上がりました。

栽培や焙煎の勉強会、沖縄産コーヒーの認定、沖縄産コーヒーを活用した地域活性化事業を行っており、スペシャルティコーヒーレベルのコーヒー豆を沖縄から世界に届けるべく活動されています。

沖縄でコーヒーが栽培されている主なエリア

おすすめの農園は以下の通りです。

又吉コーヒー園
又吉コーヒー園
沖縄県北部の、東村でコーヒー生産を行っている農園です。
大自然に囲まれた広い敷地内にはコーヒー園とマンゴー園があり、見学可能。毎年11~4月はコーヒーの収穫~焙煎体験ができるプランもあります。
そのほかにも大自然を生かしたアクティビティ、キャンプ場やコテージがあり、沖縄の自然を肌で感じることのできるコンテンツがそろっています。
≫又吉コーヒー園サイト
沖縄セラードコーヒー アガリバル農園
沖縄セラードコーヒー
沖縄県名護市にあるアガリバル農園は、もともとパイナップル畑として利用されていた土地を開拓して、コーヒーを栽培しています。
台風などの被害に見舞われつつも、2017年に本格的な収穫ができるようになり、栽培から焙煎までの全工程を沖縄県内で手がけています。
沖縄県内にある実店舗のほか、オンラインショップでもコーヒー豆の販売を行っています。
≫沖縄セラードコーヒー サイト
ヒロ・コーヒーファーム
ヒロ・コーヒーファーム
画像引用:https://www.tabirai.net/
沖縄県の東村にあるコーヒー農園で、かわいらしいピンクの外観をしたカフェも併設されています。
2012年の台風被害で農園がほぼ壊滅状態になってしまったため、現在は残念ながら収穫量が少なくなってしまっているとのこと。
生き残ったコーヒーの木を丁寧に育て、台風を乗り越えた沖縄県産100%のコーヒーの販売に向けて少しずつ農園の再建に取り組まれています。

日本では沖縄のほかにも、奄美諸島の徳之島、小笠原諸島などでコーヒー豆の栽培が行われています。

沖縄産のコーヒーの歴史

沖縄にコーヒーが持ち込まれたのは、明治24年ごろだといわれています。

しかし、上述の通り沖縄は台風も多く、1日の寒暖差はありますが低温対策も行わなければならないため、長年の間栽培には成功していなかったようです。

栽培には困難を極めましたが、1983年に和宇慶 朝伝さんの手によってはじめてコーヒーの栽培・生産に成功します。

その後、防風の対策などが確立されていき、次第に生産量が上がっていきました。現在では、スペシャリティコーヒーの評価を得るようなコーヒーも出てきており、ますます沖縄におけるコーヒー生産は盛り上がっていきそうです。

沖縄産のコーヒーの味や香り

沖縄

気候によって変わってくる可能性もありますが、沖縄のコーヒーは甘さが特徴です。

年によってはコーヒーチェリーの糖度がブドウに並ぶほど。酸味とコクも感じられ、だれでも楽しめるようなコーヒーになっています。

沖縄産のコーヒーのおすすめの焙煎・飲み方

沖縄

沖縄産のコーヒーの魅力は、なんといってもその鮮度です。

ダイレクトに味わうためにもコーヒープレスを使って飲むのがおすすめです。コーヒーの油分も含めて抽出されるため、本来の味を感じることができます。

また、その後はペーパーフィルターを使って、クリアな味わいを堪能するのもいいでしょう。

ホットの方が甘みを感じられますが、アイスコーヒーもおすすめです。沖縄らしく、ちんすこうと一緒に頂いてもいいかもしれませんね。ぜひお試しくださいね。

まとめ

沖縄

コーヒー消費国という立ち位置から、日本発のコーヒーを生産するべく日々取り組まれている沖縄。

沖縄ならではの台風被害や寒暖差など、ほかのコーヒー生産国に比べると栽培は容易ではありませんが、さまざまな工夫を通じてコーヒー栽培が行われています。

今はまだ生産量は多くないですが、いつの日か100%沖縄産のコーヒーが日本で手軽に飲めるようになり、努力されている方々への恩返しができることを願ってやみません。

アジアのコーヒー生産地

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