ゲーリックコーヒーは、コーヒーにウイスキーを加えた「コーヒーカクテル」と呼ばれる飲み方の1つです。
お酒が入っていることからカフェよりもバーで提供されていることが多いですが、いったいどのような味や作り方をしているのでしょうか。
おいしく飲む方法も踏まえて、ゲーリックコーヒーについて詳しく見ていきましょう。
ゲーリックコーヒーとは
ゲーリックコーヒーとはコーヒーにスコッチウイスキーと砂糖を加え、生クリームを浮かべたカクテルのことをいいます。
コーヒーの深いコクにスコッチウイスキー独特のスモーキーフレーバーがアクセントになり、一口飲んだときに鼻から抜ける芳しい香りはゲーリックコーヒーならではの感覚です。まさに大人のカクテル。
材料と作り方を変えずに、スコッチウイスキーをアイリッシュウイスキーに変えて作れば「アイリッシュコーヒー」、コニャックで作れば「ロイヤルコーヒー」と呼ばれるカクテルになります。ウイスキーの種類が違うだけで名前が変わるのはとてもユニークですね。
名前の由来
ゲーリックコーヒーの誕生の経緯については詳しくはわかっていませんが、アイリッシュコーヒーの誕生が19世紀半ばなので、ゲーリックコーヒーもそのあたりに誕生したと考えられます。
ゲーリックとは「ゲール人の」という意味を表す英語です。ゲール人はかつて北西ヨーロッパに住んでいた民族のことで、現在のアイルランド人やスコットランド人などの祖先にあたります。
スコットランドで作られているスコッチウイスキーの種類や銘柄には、現在でもゲール語に由来する製品が数多くあります。あくまでも筆者の推測ですが、ゲールの文化を大切にしているからこそ「ゲーリック」の名前を付けた、と考えると納得しやすいかもしれません。
ゲーリックコーヒーのおいしい飲み方
カフェやバーなどでゲーリックコーヒーを注文すると、コーヒーの上に生クリームが浮かんだ2層の状態で提供されることが多いです。
一緒にスプーンやマドラーが添えられていることもありますが、まずは混ぜずにそのまま飲むのがおいしくいただくポイントです。
混ぜずに飲むことにより、生クリームとコーヒーの甘さと苦さ、冷たさと温かさがそれぞれ口に入り込んでくる不思議な感覚を体験することができます。味と温度の対比と口の中で混ざり合っていく様子を楽しめるのが2層コーヒーの醍醐味です。
ゲーリックコーヒーの作り方
用意するもの
- 生クリーム
- コーヒー
- スコッチウイスキー
- 砂糖
- 耐熱グラス
- 泡立て器
生クリームや砂糖の甘味との対比を楽しめるよう、豆は「酸味の少ない銘柄」を、挽き方は苦味がしっかりと現れる「中深煎り~深煎り」を選ぶのがおすすめです。
通常のコーヒーカップやマグカップで用意しても問題ないのですが、カフェやバーのようなおしゃれな見た目にしたいなら「耐熱グラス」を用意するといいですね。おすすめの耐熱グラスに関しては以下のリンク先をご参照ください。
アイリッシュコーヒー用のグラスという題で紹介していますが、もちろんゲーリックコーヒーなどほかの飲み方にも使うことが可能です。1つ用意しておけば友人をおしゃれにもてなすときにも使えるので、とても便利です。
作り方
- コーヒーを淹れる
- グラスに砂糖を入れ、コーヒーを注ぎ入れる
- スコッチウイスキーを加え、軽く混ぜる
- 生クリームを浮かべて完成!
スコッチウイスキーを加えたときにコーヒーの温度が少し下がってしまうことがありますので、熱い状態で楽しみたい場合は生クリームを加える前に電子レンジで軽く温めてください。
生クリームはそのまま使っても問題ありませんが、お好みでホイップしても大丈夫です。より忠実に再現するならば、ふわふわではなく少し固めにホイップするといいでしょう。
コーヒーの液面にスプーンを軽く触れさせ、そのスプーンに向かってそっと生クリームを注ぐようにすると、比較的上手に生クリームを浮かべることができます。
心地よく香り高いコーヒーカクテルを楽しむ
ゲーリックコーヒーはコーヒーの味わいの中にもスコッチウイスキー独特の香りがしっかりと感じられるので、ウイスキーをそのまま飲むのは苦手な人でも楽しめる飲み方だと思います。
スコッチウイスキーのおかげで体の芯から温まることができるので、寒い時期には特におすすめです。