コーヒードリッパーのって色々ありますよね。底の穴の数や形、そして「材質・素材」。
ドリッパーの材質・素材によって、使い勝手やコーヒーの味が変わってくるのか?気になるところですよね。
この記事では、そんなドリッパーの材質・素材に絞ってそれぞれの特徴や違いをまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。
コーヒードリッパーの素材の違いは味に影響する?
透明なプラスチック製や陶器製、金属製など様々な材質のコーヒードリッパーが販売されていますが、結論から言うとドリッパーの素材でコーヒーの味が大きく変わることはありません。
それよりもむしろコーヒーの味を大きく左右するのは抽出過程の違い、つまりドリッパーの形状による部分が大きいです(穴の数や大きさ、台形か円錐かなど)。
使い勝手の良さは?
ただ、ドリッパーの素材・材質の違いによる使い勝手の良さ(機能性)は微妙に異なります。
例えば、プラスチック製は安価なうえ多少乱雑な扱い方をしても壊れにくいので、普段使いのほかアウトドア用としても便利な素材です。しかし経年劣化によるひび割れが起こりやすいという難点があります。
また金属製は熱伝導率が高いため抽出温度を一定に保ちやすくなる反面、寒い時期に冷え切った状態のまま使用するとお湯がちょっと冷めてしまうということもあります。落とすと音がうるさいです。
とはいえ機能性の差は微々たるものなので、見た目や手触りなどの「好み」で選んでも問題ありません。
長く使っていくものなので、最終的には「どれが欲しいか」が決め手です。
ドリッパーの材質別比較表【メリット・デメリット】
商品 | メリット | デメリット | 価格 | 備考 |
---|---|---|---|---|
プラスチック | 軽く、落としても割れにくい お湯の流れが見やすい | 劣化が早い | 数百円 | コスパ◎ 初めてなら、まずはこれがおすすめ |
陶器(セラミック) | 見た目がおしゃれ 耐久性・保温性が高い | 重い 落としたら簡単に割れる | 500~2,000円 | あたたかな見た目、 プラスチックよりも安っぽさがない |
金属 | 抽出中の温度を保ちやすい 劣化しにくく、耐久性◎ | 本体が熱くなりやすい 値段が高い | 2,000~9,000円 | クールでシックな雰囲気 冬はお湯で温めてから使うと良い |
シリコン | 軽い・小さく折りたためる 落としても割れない | シリコン臭が気になる | 1,000~3,000円 | 持ち運びが簡単 アウトドアに適している |
ドリッパーの材質ごとの違いを簡単にまとめると、このような感じです。
それぞれの詳しい特徴を、以下で1つずつみていきましょう。
プラスチック製ドリッパーの特徴
プラスチック製ドリッパーは軽く丈夫で、落としても割れにくいという特徴があります。価格も数百円程度で購入できるため、コストパフォーマンスが非常に優れています。
透明なためお湯の流れや抽出具合を視認することができるので、適度な抽出量に調整しやすいのも大きなメリット。初めてドリッパーを購入する初心者の方や形状の異なるドリッパーを色々試したい方におすすめです。
ただ、使っていくうちにお湯の熱によって変色したり、ひび割れたりと劣化の速度が比較的早いというデメリットがあります。定期的な買い替えが必要になるかもしれません。
陶器 (セラミック) 製ドリッパーの特徴
あたたかな見た目と重量感が特徴的な陶器製ドリッパー。お湯による劣化が起こりにくく保温性が高いメリットがあります。
プラスチック製の安っぽさがないため、見た目にこだわりたい方や1つのものを長く使いたい方におすすめです。
しかし、重量があり割れやすいために高いところから落としたら1発アウトです。値段もプラスチック製と比べると、比較的高め。使うときはあらかじめドリッパーを温めておくなどの工夫が必要です。
金属 (ステンレス、銅) 製ドリッパーの特徴
金属製のドリッパーは熱伝導率が高く、抽出時の温度を一定に保ちやすいという特徴があります。劣化しにくく、落としても割れにくい高い耐久性も大きなメリットです。そして何よりシンプルで光沢のある見た目がクール。
一方で1つ数千円程度という値段の高さや、ドリッパーが熱くなることによる取り扱いの難しさなどがデメリットです。特に中級者以上の方におすすめです。
特に冬場、ドリッパーが冷たいまま使用するとお湯の温度を下げてしまう場合があるので、あらかじめドリッパーを温めておくのがおいしく淹れるコツです。
シリコン製ドリッパーの特徴
シリコン製は安価で非常に軽く、割れる心配がありません。小さく折りたためる商品もあるため、アウトドアで使用する機会の多い方におすすめです。
ただ素材の性質上、柔らかく不安定だったりホコリやベタつきがつきやすかったりというデメリットがあります。使い始めは独特のシリコン臭がする場合があるので、お湯を複数回通すなどして脱臭してから使用するといいでしょう。
ドリッパー選びの参考に!
ドリッパーの素材による細かな違いはありますが、やはり一番大事なのは「納得して使い続けられるか」ですよね。
また使い勝手や気分に合わせて、複数のドリッパーを用意してみるのもいいかもしれませんね。すてきなコーヒーライフの参考になれば幸いです。