水出しコーヒーをおいしく簡単に淹れる方法|器具別の作り方まとめ

水出しコーヒー

水出しコーヒーといえば、カフェで出されているイメージが大きいですよね。でも実は、自宅で簡単に水出しコーヒーを作ることができるんです。

この記事では、水出しコーヒーの特徴や器具ごとの作り方、おすすめの豆の選び方などを詳しく解説しています。




そもそも水出しコーヒーとは

水出しコーヒーとは、お湯ではなく水で抽出したコーヒーことをいいます。コールドブリューやダッチコーヒーとも呼ばれます。

低温でゆっくりと抽出するので高温による酸化が起きにくく、苦味やエグみの原因になる「カフェイン」や「タンニン」が溶け出しにくいという特徴があります。

お湯で淹れてから冷やすアイスコーヒーよりもきつい苦味が抑えられ、丸くすっきりとした優しい味わいになります。

 

【おいしく作るポイント】コーヒー豆・水の選び方

コーヒー豆の選び方

■種類・焙煎度合い■

水出しコーヒーで使用するコーヒー豆は、基本的に酸味の少ない種類・焙煎がおすすめです。

コーヒーはアイスで飲むと酸味が強く出てしまう特徴があるため、ホットのドリップで程よい酸味を感じられる豆でも、水出しだと酸味が際立ちすぎてしまう可能性があります。

煎る時間が長いほど酸味が少なくなるので、深めに煎った「フルシティロースト(中深煎り)以上」を選ぶことをおすすめします。

 

■挽き方■

豆は挽き方が細かいほど水に触れる表面積が大きくなるため、味やが濃く抽出されやすくなります。

好みにもよりますが、しっかりと濃いコーヒーを抽出したい場合は「中挽き」を選ぶといいですね。フレンチプレスでコーヒーを淹れたことのある方は、それと同じ挽き目です。

ただし、抽出時間が長い器具を使う場合は細挽きだと雑味やエグみまで出てしまうことがありますので、そのときは「やや粗挽き」を選ぶのがおすすめです。

>>水出しコーヒーにおすすめな豆の銘柄・焙煎・挽き方ガイド

水の選び方

水道水やミネラルウォーターなどどんな水でもおいしく作ることが可能ですが、軟水を使うか硬水を使うかでコーヒーの味が変化します。

軟水で作ればバランスが取れたマイルドな味わいのコーヒーに、硬水で作れば苦味の輪郭が際立ったコーヒーになります。

基本は「豆1:水10」で7時間

使用するコーヒー豆やお好みの濃さにもよりますが、基本は「コーヒー豆:水=1:10」の分量で作るのがおすすめです。

作りたい分量に対して10分の1のコーヒー豆を用意すればいい、と覚えておくと簡単ですね。例えば水出しコーヒーを1リットル(1000g)作りたい場合、コーヒー豆は10分の1の100g必要になります。

冷蔵庫で冷やしながら抽出する場合は、7時間程度置いておくと飲み頃です。よりコクを出したい場合は8時間でもOKです。ただ8時間を超える抽出時間になると、雑味やエグみまで抽出されやすくなってしまいます。

それでは、以下で水出しコーヒーの詳しい作り方・手順をみていきましょう!

 

【器具別】水出しコーヒーの作り方

水出しコーヒーはお湯を沸かす必要がなく、水だけで簡単に抽出できる点が大きな魅力です。

以下では家庭にあるもののみを使った方法から専用の器具を使った本格的な方法まで、おいしい淹れ方を紹介します。

家庭用ポットで作る方法

用意するもの分量の目安
ポットまたはピッチャー1L
茶葉を入れるパック1個
挽いたコーヒー豆80~100g
1L

ご家庭で麦茶を作る際に使用するようなポットやピッチャーを用いた方法です。専用器具をそろえる必要はないので、手軽に水出しコーヒーを作ることができます

コーヒー豆をそのまま水に入れる方法でも問題ありませんが、飲む前にこし出す手間がかかってしまうので、今回はお茶やだしを入れるようなパックを使って簡単に作ります。

 

■作り方■

  1. お茶パックにコーヒー豆を詰め、空のポットに入れる
  2. 水をポットいっぱいまで静かに注ぐ
  3. ふたを閉めて8時間程度置いておく
  4. お茶パックを取り出して完成!

手順はたったこれだけです。水にコーヒーを浸けておくだけのシンプルな方法ですが、これだけでとてもおいしい水出しコーヒーを作ることができます。

上記の分量だと十分にコーヒーが抽出されるまで約8時間かかるのですぐには飲めませんが、夜寝る前にセットしておけば、翌朝にはおいしいコーヒーを楽しむことができます。

>>家庭のポットやピッチャーでの作り方やコツをもっと詳しく!

市販のコーヒーパックで作る方法

画像:水出しコーヒーパック35g×10パック/南青山マメーズ焙煎工房

用意するもの分量の目安
市販の水出しコーヒー用パック1個
ポットまたはピッチャー1L
柄の長いスプーンなど1本
1L

市販の水出しコーヒーパックなら、挽いたコーヒー豆をわざわざ用意する必要がないので非常に便利です。

パックを買ってきたらそのまま水に浸けておくだけなので、専門的な知識や技術は一切必要ありません。

 

■作り方■

  1. ポットに水を入れ、コーヒーパックを入れる
  2. スプーンなどでパックを押し込み、水を染み込ませる
  3. ふたを閉めて8時間程度置いておく
  4. パックを取り出して完成!

手順は「家庭用ポットをで作る方法」とほとんど同じですが、市販のコーヒーパックならコーヒー豆を自分の手で小分けする手間が省けるため、より手軽に水出しコーヒーを楽しむことができますよ。

>>市販の水出しコーヒー用パックの使い方やコツをもっと詳しく!

水出しコーヒーポットで作る方法

画像:水出しコーヒーポット 1000ml 8杯用 ブラウン/HARIO

用意するもの分量の目安
水出しコーヒーポット500~1000mL
挽いたコーヒー豆80~100g
500~1000mL

ポットにコーヒー豆をこし出せるストレーナーがついた、専用の「水出しコーヒーポット」を使った抽出方法です。

1500円ほどから購入できるこの器具があれば、水とコーヒー豆を用意するだけで手軽に水出しコーヒーを作ることができますよ。

 

■作り方■

  1. ストレーナーにコーヒー豆を入れる
  2. 豆全体を湿らすように少量ずつ水を注ぐ
  3. 8時間程度置く
  4. 豆の入ったストレーナーを取り外して完成!

豆の種類や焙煎、挽き方をいろいろ変えて調整することができるので、自分好みの味わいを探す楽しさも水出しコーヒーポットの魅力のひとつです。

>>水出しコーヒーポットの使い方やコツをもっと詳しく!

ウォータードリップサーバーで作る方法

画像:ウォータードリッパー・スロードリップ ブリュワー/HARIO

用意するもの分量の目安
ウォータードリップサーバー440~1000mL
スプーンまたはマドラー1個
挽いたコーヒー豆40~100g
440~1000mL

最後に、「ウォータードリップサーバー」を使った方法です。フィルター部分に挽いた豆を入れ、その上部に取り付けた水タンクから1滴ずつ水を落として抽出します。

こだわりを感じさせるようなフォルムは、おしゃれなインテリアとして飾っておけるのもいいですよね。2000円台から数万円するものまで、幅広く用意されています。

 

■作り方■

  1. コーヒー豆をフィルターに入れる
  2. 豆に少量の水を加え、かき混ぜながら全体を湿らす
  3. 水タンクを取り付け、水を入れる
  4. 2~3時間程度置いたら完成!

ウォータードリップサーバーの特徴は、他の方法に比べ短時間で十分抽出できる点です。

水がぽたぽたとコーヒー豆に落ちて、抽出されていく過程をじっくりと眺めることができるのもウォータードリップサーバーならではです。

>>ウォータードリップサーバーの使い方やコツをもっと詳しく!

 

水出しコーヒーの器具はどれを選ぶべき?

 浸漬法透過法
器具名家庭用ポット
市販のコーヒーパック
水出しコーヒーポット
ウォータードリップサーバー
抽出時間約8時間約2~3時間
味わいすっきりとして柔らかい味わいコクのあるはっきりとした味わい

上の項目で紹介した抽出方法を分類すると、それぞれ「浸漬(しんし)法」と「透過法」と呼ばれる仕組みに分類できます。

この2つの仕組みは抽出にかかる時間のほか、味わいも大きく異なります。それぞれの仕組みを詳しくみていきましょう。

浸漬法

  • 家庭用ポット
  • 市販のコーヒーパック
  • 水出しコーヒーポット

浸漬法とは、コーヒー豆を直接水に浸けこんでコーヒーを抽出する方法のことをいいます。

浸漬法は同じ分量の水にコーヒー豆を浸けておくので、コーヒーの成分が溶け出すにつれて水の濃度がどんどん高くなっていきます。

濃度が高まるにつれてコーヒーの成分が溶けるすき間がなくなっていき、やがて溶け出せなくなります(飽和状態になります)。

苦味やコクに関係する成分が完全に抽出されないことから、透過法に比べ角の取れた、すっきりとした味わいになります。ゴクゴクと飲めるような飲みやすさです。

透過法

  • ウォータードリップサーバー

一方で透過法は、水をコーヒー豆に注ぎ、そのまま通過させるようにして抽出する方法です。ドリップコーヒーなども透過法の仕組みを利用しています。

コーヒー豆に対して次から次へと新しい水を注いでいくため飽和状態にはならず、コーヒー豆の成分が止まることなく溶け出していきます。

そのため、透過法は苦味やコクがしっかりと抽出された、パンチの効いた味わいになります。豆の味をダイレクトに感じられるのはこちらの方法です。

 

水出しコーヒーは簡単に作れる

非常に簡単に作れる水出しコーヒーですが、抽出方法の違いやコーヒー豆の種類、焙煎、挽き方などを変えればさまざまな味わいを楽しめるおもしろさがあります。

簡単だけど奥が深い水出しコーヒーを、ぜひ楽しんでみてください。