ふくろう珈琲
ふくろう珈琲
千葉県船橋市にある『ふくろう珈琲』さんは、障がいを持つ方といっしょにコーヒーを焙煎・販売する焙煎所。
社会で働くことに不安がある方に対し、生豆の買い付けから焙煎、販売といった一連の業務・工程を通じて丁寧にフォローしながら、不安なく自信を持って働けるための力とマインドを養っています。
ステキな取り組みですね。
『ふくろう珈琲』は『ふくしてきしゅうろう』から名付けられたとのこと。またふくろうは幸運の鳥でもあるということで、深い想いが込められた名前です。
今回、代表の方よりご連絡をいただき、スペシャルティコーヒーのトライアルセットを送っていただきました。
素直にレビューします。
スペシャルティコーヒー トライアルセット 50g×4種
■ラインナップ(商品ページから一部抜粋)
- エチオピア ハブタム
【ロースト】浅煎り
【特徴】レモンのような爽やかな果実味、はちみつの甘い香り - コンゴ ヴィルンガ
【ロースト】中煎り
【特徴】青りんごのような爽やかな酸味、カモミールの華やかで甘い香り - インドネシア マンデリン
【ロースト】深煎り
【特徴】深い苦味、ヘーゼルナッツのような香ばしい後味 - ふくろうブレンド
【ロースト】中深煎り
【特徴】エチオピアの華やかな香り、ブラジルのさりげない甘味
今回いただいたのが、自家焙煎のスペシャルティコーヒー50g×4種のトライアルセット。楽天市場で取り扱いがあります。(時期によって銘柄は変更になる場合があります。)
プロファイルの異なるさまざまな産地の銘柄が、ポテンシャルを最大限引き出せる最適な焙煎度でローストされています。
浅煎りから深煎りまでバランスよく含まれているので、焙煎度による表情の違いも楽しめるのがいいところ。
どれから飲んでみようか、とても迷いましたが、
やっぱりまずはお店の顔である「ふくろうブレンド」をいただいてみます!
ふくろうブレンドを飲んでみる
エチオピアの華やかな香りと、ブラジルのバランス・甘味を特徴として持つブレンドです。
どんなシーンにも合うというのがコンセプト。
焙煎度は中深煎りで、均一に焼き上げられています。
んー、本当にいい香り!エチオピアの華やかさが強く感じられます。
豆を挽いて、ドリッパーにセット。
コーヒー粉を25g で91℃のお湯を用意してください。
50ml 130ml 130ml 110ml のお湯を30秒後20秒後20秒後に注ぐ、お湯が落ちきる前にドリッパーを取って完成
付属の紙面に、おすすめのドリップを細かく書いてくれています。
やはり最大限に味を引き出せるからこそのおすすめだと思うので、これにあわせて淹れていこうと思います。
力強い膨らみは、焙煎が新しく新鮮な証ですね!
完成。香りはやはりエチオピアの果実感のある華やかな印象を感じます。
飲んだ印象は、苦味と酸味のバランスがよく、フルーティなフレーバーをはっきり感じます。
後味にはブラジルのナッツっぽい香ばしさ・甘味がほんのり感じられて、飲みやすいです。
よく浅煎りで飲むことが多いエチオピアですが、中深煎りにすることでより奥深く果実感のあるフレーバーが引き出されています。個人的にすごい好きな表情です。
冷めると酸味があらわれてきて、これもまたおいしいです。
禁断のおまけ付き
(いい意味で)こんなもの同梱するの、どうかしてるぜ…
商品ページでひときわ目を引く「禁断のおまけ付き」の文字。
その正体は、欠点豆だけをパッケージングした1袋のことです。
コーヒーには必ず欠点豆、つまりよい状態ではない豆があって、それを丁寧に取り除いているからおいしいコーヒーになっているんだよ、ということを身をもって体感できるので、個人的にはすごい興味深いです。
生育が不完全で変形していたり、一部が欠けていたり、虫食いがあったり。
通常の豆と比べてみると、こんなに違うんだなぁと学びになります。
そして改めて通常のコーヒー豆の袋の中身を見ると、欠点豆のなさに驚く。丁寧な仕事をされていることが実感できます。
まとめ
ふくろう珈琲さんのコーヒー豆を飲んでみて、繊細でかなり質の高いコーヒー豆だと率直に感じました。
あとうまく表現できないけれど、どこか心があたたかくなるような、優しさも感じられます。
なによりも焙煎所で働かれている方が、丁寧で繊細な仕事をされているからこその仕上がりだと思います。
おいしく飲めて、それが働かれている方の自信やこの先につながるのであれば、そんなうれしいことはないです。ひいき目でもなんでもなく、おいしいスペシャルティコーヒーですよ。みなさんにも飲んでみてほしいです。
ふくろう珈琲