カフェや喫茶店でカプチーノを頼むと、一緒に茶色い棒が添えられていることがありますよね。
あれは「シナモンスティック」と呼ばれるものですが、はたしてどのように使うものなのでしょうか。間違った使い方をすると、恥ずかしい思いをすることも。
この記事では、シナモンスティックの正しい使い方や砂糖やスプーンを用いたカプチーノのおいしい飲み方・楽しみ方についてまとめています。
シナモンスティックとは?正しい使い方
シナモンスティックとは、「セイロンシナモン」や「カシア」などの木の皮を乾燥させ、細長く巻いたものを指します。
独特な甘みと香りとわずかな辛みが特徴的で、アップルパイやシナモンロールなどの洋菓子をはじめさまざまな料理の香りづけとして用いられています。
主に料理に使用する際には、粉末状に加工した「シナモンパウダー」の状態で使われることが多いです。
かき混ぜて香りづけする
シナモンスティックは、マドラーのようにかき混ぜてカプチーノに香りづけするのが正しい使い方です。
カップの中で数回かき混ぜるだけで、シナモンのふわりとした甘い香りと味がカプチーノに追加されます。基本的なシナモンスティックの使い方は、これだけ。
数回かき混ぜて好みの香りになったら取り出します。かき混ぜすぎたり長く浸しておいたりするとシナモンの味が出すぎてしまい、カプチーノ本来の味を邪魔してしまうことがあるので注意してください。
注意:なめたりかじったりはしないように
シナモンスティックはあくまでも香りづけ用なので、そのまま食べるものではありません。
数回混ぜるだけでカプチーノに香りが十分つくほどの強いスパイスなので、食べてもおいしくはないでしょう。
さらに、一度口に入れたものを出すことは日本・海外問わず「下品な行為」だと認識されることが多いため、なめたりかじったりすることは控えることをおすすめしますよ。
また、シナモンには「クマリン」という、摂りすぎると肝臓障害を引き起こす成分が含まれています。香りづけに用いるごく少量なら問題ありませんが、食べるほど摂取するのは危険です。
カプチーノのおいしい飲み方
カプチーノには正しい飲み方や、こうしなければならないといった形式ばった手順はありません。お好みで飲んでいただいて全く問題ありません。
ですがカプチーノの特性を理解してほんのちょっとの工夫を入れることで、カプチーノをよりおいしく、最後まで上手に飲むことができます。
ぜひ参考にして、いつもよりちょっとおいしいカプチーノを楽しんでみてくださいね。
お好みで砂糖を入れる
カプチーノはエスプレッソに温めたミルクを注いだものなので、もともと砂糖のような甘みはありません。
温めたミルクにはマイルドな甘みがあるため、そのまま飲んでも十分おいしくいただけますが、お好みで砂糖を入れても全く問題ありません。
特にエスプレッソの苦みが得意ではない方は、砂糖を入れると苦みが緩和されるのでおすすめですよ。
ティースプーン1杯程度の砂糖を泡の上にかけます。砂糖をかけた部分の泡が沈んでいきますので、沈まなかった泡をスプーンで少しすくって食べてみるのも良いですね。泡の持つ本来の甘みを楽しむことができますよ。
スプーンでよく混ぜる
カプチーノは気体の泡と液体のミルク・エスプレッソの2層構造になっています。それぞれの比重が異なるため、そのまま飲んでしまうと液体だけが先に口へ運ばれ、カプチーノ特有のまろやかさを味わうことができません。
砂糖を入れる・入れないにかかわらず、泡と液体がしっかりと一体化するようによく混ぜてから飲むのがおいしく楽しむポイントです。
カプチーノはコップの縁までなみなみに注がれていることが多いため、スプーンを立ててぐるぐるかき混ぜてしまうと泡があふれてしまい、見た目的にも好ましくありません。
縁の泡をスプーンですくって中央に寄せてから上下に円を描くように混ぜ、全体が蜂蜜のようにとろとろになったら飲みごろです。
かわいい絵が描かれていると混ぜるのがもったいないような気もしますが、ある程度目で楽しんだら思い切って混ぜてしまいましょう。
本場イタリアではシナモンを入れない?
カプチーノ発祥の地イタリアでは、カカオパウダーを少々入れることはあっても、シナモンを入れたりシナモンスティックでかき混ぜて飲んだりすることはあまりないようです。
一方で、カプチーノにシナモンやリキュールを入れるのはアメリカに多いようです。シナモンスティックを使った飲み方は、アメリカ式の飲み方ということですね。
≫カプチーノの作り方やコツは?100均グッズで簡単に本格的な泡を
自宅でもシナモンスティックを楽しむなら
シナモンスティックはスパイスとして販売されているので、スーパーやカルディなどのスパイス売り場で購入することができます。
Amazonや楽天市場などの通販サイトでも購入できるので、自宅でカフェ気分を味わいたい方はぜひ。