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メキシココーヒー|コーヒー豆の味や香りの特徴、おすすめの飲み方

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メキシコ コーヒー

「カリブの楽園」といわれるカンクンビーチからミステリアスな古代マヤ文明の遺跡を有するメキシコは、コーヒー生産地としても非常に有名です。コーヒー豆の生産量においても常に上位を誇ります。

そんなオーガニックコーヒーと先駆けとなったメキシコ産のコーヒーについて詳しく案内していきます。

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メキシコのコーヒーとは

メキシコ(正式名称:メキシコ合衆国)は北アメリカ大陸に位置し、アメリカの下にあります。国土面積は196万㎢と日本の約5倍です。

世界遺産のティオティワカンや、ダイビングでも有名なカンクンやラパスといった都市があります。写真スポットでも有名なグアナファトではカラフルな街並みを楽しむことができます。

メキシコ料理も有名で様々な楽しみ方がある魅力にあふれた国で、人生で一度は訪れてみたいものです。

そんなメキシコは現在、高品質なオーガニックコーヒーとしても有名になりつつあり、メキシコ国内でも多くの人々に親しまれています。これからメキシココーヒーについて詳しくみていきましょう。

メキシココーヒーの特徴

品種・栽培・精製方法

品種:

メキシコで栽培されているコーヒー豆の品種は大きく分けて、

  • アラビカ種
  • ティピカ種
  • ロブスタ種

の3つです。ティピカ種はアラビカ種の親戚のような位置づけで、メキシコではアラビカ種とティピカ種の2種で97%の生産量を占めています。

栽培:

広大な面積を誇るメキシコですが、コーヒー栽培は主に南部地帯でのみ行われています。

北部地帯は乾燥しているためコーヒーの栽培には不向きである一方、南部の山岳地帯は高温多湿で標高が高いところが多く存在し、さらに降水量もあることからコーヒーの栽培に十分な条件を有しています。

メキシコでは小規模の農園が多く、中でもオーガニックコーヒーを育てており、コーヒー豆の主要産出国となっています。栽培については「森林農法(アグロフォレストリー)」という方法が近年広がりつつあります。

環境破壊に繋がるようなプランテーション栽培をやめ、多種多様な樹木や作物を植えながらコーヒーを育てるという栽培方法です。この方法により環境に優しく、持続可能なコーヒー栽培が可能になります。

ただ、できるだけ人の手を加えないというこの方法は収穫の際に機械が使いづらいという難点があります。人の手による収穫がメインになるため一度に収穫できる量が限られてしまうのです。環境に配慮しながら生産性も上げる方法が模索されています。

精製方法:

精製方法は主にウォッシュトが利用されています。ウォッシュトは世界中で使われている精製方法です。

ウォッシュトで生成されたコーヒー豆はすっきりとしていて均質性があり高品質です。

等級・グレード

標高等級
1700m-SHG(Strictly high grown)
1000-1700mHG(High grown)
700-1000mPW(Prime washed)
-700mGW(Good washed)

メキシコ産コーヒーは標高が高いところで作られれば作られるほど等級が高いとされています。

メキシココーヒーが栽培されている主なエリア

タパチュラ

チアパス州というメキシコの南部、グアテマラとの国境近くに位置しています。高品質なコーヒー豆生産地として有名です。

プエブラ

首都メキシコシティから南東に進んだところにあり、標高も約2000mと高い位置にあります。

オアハカ

メキシコ南部に位置するオアハカ州の州都。ここで生産されるプルマヒダルゴという品種は量が限られ高値で取引されています。

コアテペック

ベラクルス州のハラパの近くにあります。メキシコの中ではコーヒー生産の歴史が古く、ここで生産されるコーヒーは世界的にも高品質だといわれています。

メキシココーヒーの歴史

メキシコにコーヒーが伝わったのはスペイン植民地の1700年代だといわれています。18世紀後半にベラクルス州で初のコーヒープランテーションが行われます。

しかしメキシコには当時鉱物が豊富に採れ、それらによる収益が見込めたためコーヒーはあまり注目されることがありませんでした。

コーヒー栽培が本格的になったのは1821年の独立以降だといわれています。さらにメキシコ革命が起こった際に労働者たちに小さな土地が配分されたことで、よりコーヒー栽培が進んだようです。

そうしてコーヒー栽培が増えていく中、国の主要産業としてさらに発展させるためにメキシコ国立コーヒー研究所がつくられます。その機関の支援によってコーヒーの品質があがるだけでなく、生産量もさらに増えました。

その後、社会情勢の変化により支援がなくなってしまうのですが、新たにコーヒー協同組合が設立されました。その組合により、従来のコーヒーではなく、化学肥料を使わないオーガニックコーヒーが栽培されることになります。そうして今日ではオーガニックコーヒー大国といわれるまでになったのです。

メキシココーヒーの味や香り

産地風味・味わい
コアテペック滑らかな舌触りとチョコレートのような風味。コクも感じられる
オアハカ優しい酸味とスパイシーな香り
メルセデス優しい味わいと芳醇な香りが最大の特徴で現地でも人気

メキシコのコーヒーは一般に酸味やコク、風味のすべてにおいてバランスのとれた万人受けする味わいになっています。

産地によって味わいや風味に違いがありシングルオリジンコーヒーとして注目を集めています。

メキシココーヒーのおすすめの焙煎・飲み方

複雑な風味が特徴のコーヒー豆であるため、ペーパードリップを使ってブラックで飲むのがおすすめです。

ペーパーフィルターを使うとコーヒー豆の油分を通さないので、メキシココーヒーのすっきりとした味わいを楽しむことができます。また、ミルクで割って飲むのもコクがプラスされて味わい深くなります。

メキシコ現地では、煮出しコーヒーというものポピュラーで、よく飲まれています。細挽きで深煎り焙煎のコーヒーの粉を水と一緒に鍋に入れ煮出し、布でろ過したものです。「カフェ・デ・オーヤ」という名前の飲み方です。

もう一つ現地の飲み方で「カフェ・デ・オジャ」というものがあります。水が入った鍋に砂糖やシナモンを入れ沸騰させ、そこにコーヒーの粉を入れて煮出し、ろ過したものです。最後にシナモンスティックを添えて香りを足しながら味を楽しみます。

まとめ

メキシココーヒーは全体的にバランスの取れたコーヒーの印象ですが、栽培地域によって酸味やコク、風味に若干の違いがあるのがユニークなところです。

おすすめの飲み方はペーパーフィルターでのドリップ。

オーガニックが注目されている現在、これから日本でメキシココーヒーを目にする機会が増えていくかもしれません。メキシココーヒーの奥深さを感じてほしいと思います。

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