ニカラグアコーヒー｜コーヒー豆の味や香りの特徴、味わい方

2022/06/05

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「ニカラグア産のコーヒー」なんてあまり聴きなじみがないかもしませんが（そもそもニカラグアってどこにあるの？）、実はスペシャルティコーヒー界隈では結構有名な産地なんです。

それも最近は、カップオブエクセレンスというコーヒー豆の国際品評会で常連になってきているほど。

この記事では、ニカラグアコーヒーの魅力や歴史、おすすめの焙煎などについてご紹介します。

INDEX

ニカラグアコーヒーとは

ニカラグアは、中央アメリカ中部にある共和国です。カリブ海に面しており、同じくコーヒー栽培で有名なホンジュラス、コスタリカと国境を隣り合わせにしています。

ニカラグアは中央アメリカの中で最も広い面積をもつ国ですが、大きさは日本の3分の1程度、人口は約600万人しかおらず、日本と比べるとそこまで大きい国というわけではありません。

ニカラグアにおけるコーヒー栽培の始まりは、1850年代にヨーロッパから移民が流入してきた際に、砂糖などと一緒に持ち込まれたことに端を発するとされています。

その後、コーヒーはおよそ20年ほどで主要輸出品目となり、現在もなおバナナやサトウキビと並ぶ主要な農作物のひとつとなっています。

ニカラグアは南北にわたって、モモトンボ火山を主とする山岳地帯となっており、この山岳地帯付近でコーヒー豆が盛んに栽培されています。高い標高と火山性のミネラル分を多く含む土壌など、コーヒーを栽培するのに適した環境を有しています。

また、ニカラグアは雨季と乾季がはっきりとしている熱帯性気候で、山岳地帯を挟んだ東西で気候が若干異なっているという特徴があります。

地表付近は高温多湿でコーヒーにとっては少し暑すぎるのですが、標高の高い山岳地帯は比較的涼しいため、コーヒー栽培に適した環境になっています。

ニカラグアでは主に上記のような地域で、コーヒー栽培が盛んです。

特にマナグアにおいて生産量が最大となっており、品質ではマタガルパやヒノテペ産のコーヒーが最高品質であるとされています。近年ではヌエバ・セゴビア産のコーヒーが国際品評会で高い評価を受けています。

栽培品種はアラビカ種がほとんどです。なかでもアラビカ種とリベリカ種の交配種であると考えられる「マラゴジッペ種」というレアで大粒な品種も育てられています。

ニカラグアコーヒーは、標高別に4段階の等級によって分類されます。より高い標高で収穫されたコーヒーの方がランクが高く評価されます。

ニカラグアコーヒーは、すっきり酸味と豊かなコクがあり、口当たりの柔らかい味わいです。甘味があり、後味にほんのりと苦味が残ることから全体的なバランスの取れたコーヒーです。

ベリー系や柑橘系のようなフルーティな香りも際立っています。

ミディアムロースト～シティロースト程度の焙煎度合いだと、フルーティさが際立つ味わいになります。ニカラグアコーヒーの個性を楽しむなら、このあたりの焙煎度がおすすめです。

フルシティロースト以降では、熱いうちは苦味の立つ味わいとなり、冷めてくるとほんのりとフルーティな酸味があらわれてくるようになります。

飲み方はブラックコーヒーが最適です。

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スペシャルティコーヒーとしても有名な、ニカラグア産のコーヒー。

名前だけでみるとホンジュラスやコスタリカなどに隠れてしまっている感はありますが、実は底知れない実力を持つ高品質な豆なんです。

もしニカラグアコーヒーを飲む機会がありましたら、ぜひ楽しんでみてください。