近年、スタバをはじめとしたカフェで見かけるようになった、エスプレッソトニック。コーヒーに炭酸飲料を入れた味がまったく想像つきませんが、はたしてどんな味がするのでしょうか。
自宅でのエスプレッソトニックの作り方・レシピも一緒にご紹介します。
エスプレッソトニックとは
エスプレッソトニックとは、エスプレッソにトニックウォーターを加えたものです。2010年ごろに北ヨーロッパのカフェで誕生したといわれる、比較的新しい飲み方です。
トニックウォーターは炭酸水に柑橘類の皮や香草のエキスを加えたもので、よくカクテルを作る際に使われることが多い飲み物です。ウィルキンソンやシュウェップス、カナダドライなどの銘柄が有名ですね。
日本でも以前から、飲料メーカーがコーヒーに炭酸飲料を加えた飲み物を何度か製造・販売していますが、イメージのしにくさからか定着するまでには至らなかったようです。
近年ではサードウェーブコーヒー志向の後押しもあり、日本においてもエスプレッソトニックをはじめとした「コーヒー×炭酸飲料」がじわじわと人気になってきています。カフェなどのメニューで見かけることも増えてきました。
エスプレッソトニックはどんな味がするのか
「エスプレッソと炭酸って、ほんとに合うの…?」と疑念を抱かれる方も多いと思いますが、実は意外と合うんです。
エスプレッソの苦味とトニックウォーターの柑橘由来の苦味が見事にマッチし、後から炭酸の爽快感が駆け抜けていくのが感じられます。さわやかでほろ苦い、クセになるような大人の味です。
エスプレッソの作り方・レシピ
用意するもの・材料
材料名 | 分量の目安 |
---|---|
エスプレッソ(または濃いコーヒー) | 30㏄ |
トニックウォーター | 100㏄ |
氷 | 適量 |
一般的なエスプレッソトニックは、その名の通りエスプレッソを使います。エスプレッソを抽出する器具が必要になりますが、ご自宅にない場合は濃いめに落としたコーヒーでも代用可能です。
エスプレッソマシンといえば高価で大掛かりなイメージですが、エアロプレスやマキネッタという器具を用意すれば、数千円程度のコストで濃いコーヒーを淹れることができます。
器具をそろえるのも面倒…という方は、エスプレッソの原液である「ラテベース」を購入するのもよいですね。
エスプレッソとトニックウォーターの割合は、だいだい1:3程度が目安です。お好みでガムシロップやレモン、ライムなどを入れてもいいですね。
作り方
- エスプレッソ(またはコーヒー)を淹れる
- グラスに氷を入れ、トニックウォーターを注ぐ
- 混ざらないようにそっとエスプレッソを注いだら、完成!
トニックウォーターとエスプレッソが混ざらないように、スプーンやマドラーなどを使って液面にそっとエスプレッソを注ぐようにすると、見た目もよりさわやかに作ることができます。
もちろん、飲むときはよくかき混ぜてから召し上がってくださいね。
コーヒー×コーラを試してみた
「コーヒーに炭酸飲料が合うなら、コーラも合うのではないか!?」と思った筆者は、上記の作り方のうちトニックウォーターをコーラに変えて作り、飲んでみました。その味はいかに。
結論から言うと、別々に飲む方がおいしいです(筆者個人の見解です)。
一口飲むとまずコーラを強く感じ、その後にコーヒーがやってきます。やはりどちらも飲料界における主役級の選手、口の中でも決して混ざり合うことなく個々の味を主張してきます。まさに両雄並び立たず。
思えば、冒頭でも紹介した通りトニックウォーターはカクテルを作るときによく使われるもの。それ単体で飲まれることは少なく、お酒に風味をプラスして味わいを引き立てる、いわば脇役的な立ち回りが得意な飲み物です。
映画やドラマでも、脇役がいてこそ主役が引き立ちます。主役のコーヒーにはトニックウォーターだからこそ合うのであって、同じく主役級のコーラとではぶつかり合ってしまうのでした。