甘く濃厚なバニラアイスにほろ苦いエスプレッソが絡んだアフォガートの絶妙な味わいに、クセになってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、アフォガートの名前の意味や食べ方、自宅での簡単な作り方などを紹介しています。
アフォガートとは?

アフォガート(またはアッフォガート)とは、バニラアイスに飲み物をかけて食べるイタリア発祥のデザートです。
日本ではバニラアイスクリームやジェラートにエスプレッソを注ぐ「コーヒーアフォガート」という形で、多くのカフェやレストランで提供されています。
アイスクリームとエスプレッソが持つ甘さと苦さ、冷たさと熱さという2つの対比を一度に楽しむことができる、まさに大人の味のデザートですね。
発音としてはアフォガー”ト”が正しく、アフォガー”ド”(濁点付き)は誤りです。
「溺れた」という意味
アフォガート(affogato)という言葉は、イタリア語で「溺れた」という意味を持ちます。
まるで注いだ飲み物にアイスが溺れているような様子から、この名前がつけられたといわれています。
エスプレッソ以外の飲み物でも
本場イタリアにおけるアフォガートはエスプレッソ以外にも、ドリップコーヒーや紅茶、お酒などをかける食べ方が広く浸透しています。
アイスにかけても飲み物の味が薄まらないよう、基本的に濃い味の飲み物が使われるようです。
この場合は「ティー・アフォガート」「リキュール・アフォガート」など、かける飲み物の名前によって呼び名が変化します。
カロリー
名称 | カロリー(100gあたり) |
---|---|
アフォガート | 約190kcal |
└アイスクリーム | 約180kcal |
└エスプレッソ | 約10kcal |
コーヒーアフォガードを例にとってみると、カロリーは100gあたり約190kcalです。デザートとしては低カロリーといえるかもしれません。
エスプレッソのカロリーがとても少ないため、アフォガートは通常のアイスクリームとほとんど同じカロリーだと考えてよいでしょう。
アフォガートのおいしい食べ方

かける飲み物は少量
アフォガートにかける飲み物は、少量にするというのが一般的です。
これはあくまで主役はアイスクリームであり、飲み物はアイスクリームのおいしさを引き立てるためのものだからです。
エスプレッソを使うのであれば、ワンショットよりも少なめで十分です。もちろんかける量はお好みで全く問題ありませんが、全部かけたい気持ちをグッとこらえて、アイスクリームを引き立たせる量にこだわってみるのもいいですね。
冷たさと熱さが残っているうちに
アイスクリームの冷たさと、エスプレッソの熱さが残っているうちにいただくのがポイントです。
冷たさと熱さという相反する感覚を同時に味わうことができるのがアフォガートの醍醐味です。この対比を感じながらいただくのが通な食べ方です。
自宅で作るアフォガートの作り方・レシピ

アフォガートはアイスクリームとエスプレッソがあれば自宅で簡単に作ることができますが、エスプレッソを用意するのはあまり現実的ではありませんよね。
そこで以下では、エスプレッソの代わりにコーヒーを用いたアフォガートの作り方を紹介します。
材料(1人分)
材料名 | 分量の目安 |
---|---|
アイスクリーム | 1食分 |
インスタントコーヒー またはドリップコーヒー | 30cc |
(シリアル) | (お好みで) |
(はちみつやチョコレートソースなど) | (お好みで) |
アイスクリームのおすすめフレーバーは、コーヒーの苦みとよく合うバニラ味です。
またはチョコレートやキャラメル、抹茶などのフレーバーでもおいしく作ることができます。
お好みでアイスの下にコーンフレークやグラノーラなどのシリアルを敷いてみたり、はちみつやチョコレートソースをトッピングしたりしてもおいしくいただけますよ。
作り方
- コーヒーを濃いめに淹れる
- アイスクリームを器に盛り付ける
- アイスクリームの上にコーヒーをかけて完成
まず、コーヒーを淹れます。アイスにかけたときにコーヒーの味が薄まらないよう、濃いめに淹れるのがポイントです。
インスタントコーヒーで作る場合は、お湯と同量のインスタントコーヒーを使うのがおすすめ。ソースのようなとろとろ加減がベストになります。
あとは冷凍庫から取り出した冷たいアイスに、熱々のコーヒーをかけるだけで完成です。
お好みでトッピングをしてお召し上がりください。
フロートやウィンナコーヒーの違いは?

アフォガートはアイスに飲み物をかけるのに対し、フロートは飲み物にアイスを乗せたものを指します。また、ウィンナコーヒーはコーヒーの上にホイップクリームを乗せたものを称します。
どれもよく似ていますが、「アイスが主役」なのはアフォガートだけですね。