光と音でドリップをガイドしてくれるスマートコーヒースケール「POURX OURA(ポアエックス オーラ)」。
海外でも話題のこのスケールが、「Makuake」からついに日本にやってきました(5/23 14時より先行販売スタート)。
一足先にいただけたので使ってみましたが、率直に言ってあまりの使いやすさ・性能の良さに脱帽しました。さらにアプリとの連携により、拡張性・カスタマイズ性もあるという圧倒的スグレモノ。
今後のおうちコーヒーのスタイルが大きく変わってくるかも。そんな可能性を大いに秘めたコーヒーグッズであると感じました。

POURX OURA(ポアエックス オーラ)
従来とは一線を画すスケール、POURX OURAの特長

POURX OURAは台湾発のコーヒースケール。
台湾は先進的なコーヒーグッズを数々生み出している国で、あの「クレバードリッパー」を世に送り出したのも台湾です。
そんな台湾から満を持して登場したPOURX OURA、今までのコーヒースケールにあった基本的な機能のほかに、光と音でお湯の注ぎ方を教えてくれるという機能がついています。
切り替え可能な3つのモード
- スケールモード
- ハンドドリップモード
- ライトガイドモード
POURX OURAには上記3つのモードが備わっていて、用途に応じて切り替えて使うことができます。
『スケールモード』

まずは、通常のスケール(はかり)として計量ができるモード。
0.1g単位で、最大2000gまで計量できるので、卓上のスケールとしても申し分ない性能です。
『ハンドドリップモード』

スケールとタイマーが表示されるモード。時間とお湯の量を、同時に測りながらコーヒーを淹れられます。
ここまでは、一般のコーヒースケールに備わっている基本的な機能のため、コーヒーをよく嗜んでいらっしゃる方にとってはお馴染みの、「ちょっと高級なコーヒースケール」のような印象だと思いますが…
『ライトガイドモード』

POURX OURAの真骨頂は、このライトガイドモード。
これは音と光でコーヒーの淹れ方を教えてくれる機能で、ガイドに従ってお湯を注いだり、止めたりするだけで簡単に安定したコーヒーを淹れることができます。
これが、今までのコーヒースケールのスケールを超えた、POURX OURAの革新的な機能です。
お湯を注ぐタイミング・量をライトで教えてくれる

- 緑色:お湯を注ぐ
- 赤色:止める
- 紫色:攪拌する
ライトガイドモードの使い方は簡単。
スケールの周りのライトの色を見ながら、「緑色に光ったらお湯を注いで、赤色になったら注ぐのを止める」だけ。

お湯の注ぐスピードも指南してくれて、緑色のライトがくるくる回っていたら「適切」、早く点滅していたら「もう少し大きく注ぐ」、ゆっくり点滅していたら「もう少し減らして注ぐ」。
これはあまりにも簡単。まるで隣にバリスタがいて、「はい今注いで!注ぐスピードはこれくらいで~、はいストップ!」と手取り足取り教えてもらっているような感覚で淹れられます。
スマートフォンと連携して、機能を拡張できる

さらに専用アプリをスマートフォンにインストールして、Bluetoothでスケールと連携ができます。

アプリ上にもガイドがリアルタイムで表示されるので、より視覚的にわかりやすくなります。これはとてもいい。

またアプリでは、自分でオリジナルのレシピを作ったり、ほかのレシピをダウンロードしたりといった拡張機能を利用することができます。
現状はまだ追加できる機能としては少なめですが、今後はバリスタのレシピをダウンロードして、有名店の味を自宅で再現できるようになる未来も近いかもしれません。

POURX OURA(ポアエックス オーラ)
POURX OURAを使ってみた

では実際に使ってみた感想を、ご紹介します。
開封


外箱から洗練されていて、おしゃれですね。

- POURX OURA本体
- クイックガイド
- マイクロUSB充電ケーブル
内容物は上記の通り。本体はマイクロUSBでの充電式になっています。
クイックガイドには、POURXのそれぞれのモードについての簡単な使い方が載っています。
裏面にはより詳しいマニュアルへアクセスできるQRコードがあり、そこから細かい使い方を確認できます。

ボタンは2つだけの、シンプルな見た目。
スケールといえば四角形で、角ばったイメージがありますが、丸く曲線的なデザインですごく愛着がわきます。かわいらしいですね。
コーヒー豆を計量する

- 計量モードの起動:□をタップ
右の四角ボタン(□)をタップして電源をオンにすると、計量モードになります。

空の容器を置いてもう一度□を押すと、表示がゼロになるので、コーヒー豆を量り取ります。
単位の表記がありませんが、「0.0」と表示されているときはグラム単位のスケールになっています。□をダブルタップすると表示が「0.000」となり、オンス単位での計量も可能。
計量時のレスポンスがとても早く、数字がブレることもないので、スケールとしてかなり高精度です。
まずはハンドドリップモードで、いつものように淹れてみる

- ハンドドリップモードの起動:起動している状態で、〇と□を同時にタップ
まずは、時間と重さを測れる『ハンドドリップモード』でコーヒーを淹れてみます。
電源がオンになっている状態で〇と□を同時にタップすると、時間と重さが同時に計測できるハンドドリップモードに切り替わります。

しずくマークが表示されたら、ハンドドリップモードに切り替え完了。

ドリッパーなどをスケールの上に乗せて、□をタップしてゼロに合わせます。
あとは、このままお湯を注ぐだけ。お湯の流量をスケールが検出して、タイマーが自動的に起動するので、スタートを押す必要はないです。

抽出が完了したら、□をタップしてタイマーをストップ。
ライトガイドモードを使ってみる

- ライトガイドモード:〇をタップ
次に『ライトガイドモード』でコーヒーを淹れてみます。
左の〇をタップすると、ライトガイドモードに切り替わります。
スケールの周りが、ほわーんと白く点灯します。すごいおしゃれで近未来感がある!

デフォルトで3つのレシピが設定されていて、〇と□を同時にタップすると、切り替えができます。
- ***:酸味
- **:バランス
- *:苦味
表示される*マークの数でレシピが替わり、好みに合わせて上記のような淹れ分けが可能です。
レシピを選んだら、〇を押して決定。
デフォルトのレシピでは、「コーヒー豆30g、お湯300ml、92℃」となっています。
(クイックガイド上には記載がなかったので少し迷いましたが、QRコードを読み取って閲覧できるマニュアルの方に詳細が書いてありました)

コーヒー豆やドリッパーをセットして、□を押して重さをゼロに合わせたら、抽出開始。
こちらもお湯の注ぎ始めを自動検知してくれるので、そのままお湯を注げばガイドがスタートします。

「緑色でお湯を注ぎ、赤色で止める」を繰り返して抽出していきます。お湯のスピードが遅かったり、早すぎたりすると点滅して教えてくれるので、逐一調整しながら淹れられるのがすごいです。
アプリと連携しておけば、注ぐタイミングがよりわかりやすくなります。
何より、光りながら抽出するのが楽しい。

白色になれば、抽出完了の合図です。

アプリには、「類似度」としてどれだけチャートに沿って淹れられたかを示すパーセンテージが表示されます。
今回は84%。これは極めがいがありそう。
ちなみに、この類似度の許容誤差レベルは設定で変更できるそう。より精緻に測定できるように設定すれば、プロの方でもお店でのドリップの味調整なんかにも使えそうですね。

□を長押しして電源をオフ。「SEE U」の表示が、最後までかわいらしい。
まとめ(良い点・気になる点)

- 良い点
- 通常のスケールとしても高精度
- ライトガイドモードで誰でも安定して淹れられる
- レシピの追加など拡張性◎
- 気になる点
- アプリ・マニュアルの日本語がややつたない
ハンドドリップ初心者にとってはもちろんわかりやすいですが、ある程度慣れた方や熟練の方にとってもかなり発見のあるスケールだと思います。
今後、アプリからいろいろなレシピをダウンロードして、おうちで再現できることが予想されるので、拡張性の高さも期待できます。
好きなバリスタの味を再現できたり、遠方でなかなか訪問できないカフェのコーヒーを自宅で楽しめたり。そんな今までにない体験ができる未来が、すぐそこに感じられますね。
一家に一台、POURXを用意しておいて損なしだと心から思います。

気になった点は、日本に上陸したばかりということもあり、アプリや説明書の日本語がややつたないこと。
確認したところ、Makuake終了後に皆さんのお手元に届くころには、わかりやすい日本語に修正されているそうなので、このあたりは安心してもよいでしょう。
次世代のコーヒースケールとして、今後盛り上がってくること間違いなしだと感じました。
Makuakeでは早期に注文すれば割引価格での購入が可能なので、気になる方はぜひ。

POURX OURA(ポアエックス オーラ)