この記事では、自宅でおいしいカプチーノを作る方法やコツ、100円ショップで売っているグッズを使って簡単にふわふわな泡に仕上げるやり方を紹介しています。
カフェや喫茶店のような気分を自宅でも味わいたいとき、友人をおしゃれにもてなすときなどに挑戦してみてくださいね。
カプチーノとは
カプチーノとは、エスプレッソに温めながら泡立てたミルクを注いで作ったものです。
イタリア語で「頭巾・フード・蓋」を意味する名前の通り、ふわふわな泡を帽子のように乗せたような見た目が特徴的ですね。
カプチーノを自宅でおいしく作るコツ
まずは、カプチーノをおいしく作る2つのコツをおさえておきましょう。
作り始める前からしっかりとコツを意識することが、イメージ通りのカプチーノを作る秘訣です。
1:1:1の割合
カプチーノの構成 | 割合 | 目安の量 |
---|---|---|
フォームミルク (泡立てたミルク) | 1 | 40~60㏄ |
スチームミルク (温めたミルク) | 1 | 40~60㏄ |
エスプレッソ | 1 | 30~40㏄ |
カプチーノは、一般的にフォームミルク・スチームミルク・エスプレッソが1:1:1の割合で作られます。
お好みでそれぞれの割合を調整していただいて問題ありませんが、やはりカプチーノといったらふわふわのフォームミルクですよね。
より雰囲気を出すために、フォームミルクを多めにしてみてもいいかもしれません。
ミルクの温度は65℃程度
おいしく作るコツの2点目は、ミルクの温度です。
エスプレッソとマッチするミルクのマイルドな甘み・旨みを引き出すために、ミルクを65℃程度に調整するのが大切なポイントです。
これより高い温度にしてしまうとミルクの成分である乳脂肪が分離してしまいますし、温度が低すぎてもぬるくてカプチーノ自体のおいしさが低減してしまいます。
カプチーノの材料・用意するもの
カプチーノを作るにはエスプレッソを抽出する「エスプレッソマシン」、ミルクをきめ細かく泡立てる「ミルクフォーマー」といった専用の機械が必要になります。
これらの機械は購入することもできますが、家庭用のモデルでも1万円程度と出費が高くなってしまいます。
そこで、以下では家庭にあるもの・安く手軽に用意できるものを使った、簡単で本格的なカプチーノの作り方を解説していきます。
材料
- コーヒー
- 牛乳
- トッピング(お好みで)
●コーヒー
本来のカプチーノはエスプレッソ用の豆と機械を使いますが、ここでは簡単に用意できる「ドリップコーヒー用の豆」、または「インスタントコーヒー」を使用します。
よりエスプレッソに近いコクや深みを出せるようなものがおすすめです。ドリップコーヒー用の豆であればフレンチロースト(深煎り)、インスタントコーヒーであればエスプレッソブレンドなどと書かれたものが適していますよ。
●牛乳
きめ細かくしっかりとした泡立ちのフォームミルクを作るには、乳脂肪分3.0%以上の牛乳が適しているといわれます。
なるべく新鮮なものを使うのもポイントです。
●トッピング(お好みで)
ココアパウダーやシナモンパウダー、キャラメルシロップなどお好みでトッピングすると、見た目的にもおしゃれなカプチーノに仕上がりますよ。
用意するもの
- コーヒードリッパー(インスタントコーヒーの方は不要)
- コーヒーフィルター(インスタントコーヒーの方は不要)
- ミルクフォーマー
- マグカップ
●ミルクフォーマー
各メーカーでもミルクフォーマーを取り扱っていますが、実はダイソーなどの100円ショップでも購入することができます。
「100均の商品だと性能的にあまり良くないんじゃないか…?」と不安に思われる方もいるかもしれませんが、十分にきめ細かくふわふわな泡を作ることが可能ですよ。
カプチーノの作り方・手順
続いて、カプチーノを作る具体的な手順を紹介していきます。
温度が下がるとおいしくなくなってしまうので、作る前に工程を理解し、スムーズに作れるようにしておきましょう。
濃いめにコーヒーを淹れる
コーヒードリッパーにフィルターをセットし、コーヒーを落とします。
エスプレッソの代わりなので、普段より濃いめ(豆の量を多め)に抽出します。マグカップの下から3分の1程度(約30㏄)の量を意識しながら、ドリップコーヒーと同じ手順で淹れます。
インスタントコーヒーを用いる場合も同じく、普段よりも濃いめ・お湯は少なめ(3分の1程度)を意識して作ります。
ミルクを温め、泡立てる
コーヒーを落としている間に、ミルクを温めます。
鍋で加熱する場合は、中火で沸騰しない程度に加熱します。電子レンジで加熱する場合は、500ワットで1分~1分30秒を目安に加熱してください。
加熱が終わったら火を止め、ミルクフォーマーを使って泡立てます。鍋に入れたまま泡立てることも可能ですが、底が深い耐熱性のカップなどに移してから行うとより簡単にできます。
きめ細かい泡を作るポイントとしては、「鍋やカップを傾けながら」「底近くで」泡立てることです。
ミルクの表面に近いところで泡立てると、空気を取り込み過ぎて泡が大粒になってしまいますので注意してくださいね。
泡立てる前と比べミルク全体の体積が1.5~2倍程度になったら完成です。
コーヒーにミルクを注ぐ
マグカップに注いだコーヒーに、ミルクをゆっくり注ぎます。
1:1:1の割合を意識しながら注ぎ、残ったフォームミルクをスプーンですくってマグカップの縁ギリギリまで乗せたら完成です。
お好みでフォームミルクの上にトッピングをして、温度が下がらないうちにお召し上がりください。
もっとこだわったカプチーノに挑戦する
基本のカプチーノにちょっと工夫を加えて、自分の好きな飲み方を探してみるのも楽しいですね。
割合を変える
先述した基本スタイルである1:1:1の割合をお好みで変えてみると、また違った表情のカプチーノを味わうことができますよ。
コーヒーを少なめにしてミルクを多めにしたものを「カプチーノ・キアロ」、反対にコーヒーを多めにしてミルクを少なめにしたものを「カプチーノ・スクーロ」と呼びます。
ソイチーノ
ソイチーノとは、牛乳の代わりに豆乳で作ったカプチーノを指します。作り方は牛乳と全く同じですが、牛乳よりも泡立ちにくいのでコツがいるかもしれません。
また、スキムミルクを用いたものを「スキニチーノ」と呼びます。
カプチーノでちょっと良い時間を
ドリップコーヒーなどと比べると工程は多いですが、100均のグッズで簡単に本格的なカプチーノを作ることができます。
自宅でつくるカプチーノで、いつもと違ったちょっと良い時間をお過ごしください。