実はインドってカレーや紅茶のほかに、コーヒーの産地としても有名なんですよ。インディアンコーヒーは、その名の通りインドで親しまれているコーヒーの飲み方です。
今回は、そんなインディアンコーヒーの特徴や作り方についてまとめました。
インディアンコーヒーとは
インディアンコーヒー(インド式コーヒー)とは、少量のコーヒーにミルクと砂糖を加え、もこもこに泡立てて飲むスタイルのコーヒーです。サウスインディアンコーヒー(南インド式コーヒー)とも呼ばれます。
専用のインド式コーヒーフィルターを使って淹れたコーヒーに大量のミルクを混ぜ、そこに砂糖をたっぷり入れて作ります。
大きな特徴はその泡立て方にあります。ステンレス製のカップを2つ使ってコーヒーを高い位置から何度も注ぐことで、まるで炭酸飲料のような粗い泡を作ります。こうすることで飲みやすい温度まで下がり、さらに空気を含むことでよりまろやかな風味になります。
インドといえば紅茶やチャイが有名ですが、実は世界第7位のコーヒー生産量を誇ります。国内での消費も多く、特に南インドでは毎日のようにコーヒーを飲む人がほとんどだそうです。
インディアンコーヒーの材料
材料名 | 分量の目安 |
---|---|
コーヒー | 50ml |
牛乳 | 150ml |
砂糖 | 大さじ1~2杯 |
(塩) | (一つまみ) |
インディアンコーヒーは濃いめに淹れたコーヒーを、たっぷりの牛乳で薄めるようにして作ります。なのでコーヒーというより、「コーヒー風味のホットミルク」のようなイメージです。
上記の分量はあくまでも目安なので、お好みの割合に調整してくださいね。塩をほんの一つまみ程度加えると、甘味がグンと引き立ちます。
インディアンコーヒーの作り方
インドでは、専用のコーヒーフィルターを使って作ります。現地ではスーパーなどで見かけるほどポピュラーな器具だそうですが、日本では通販以外で入手するのは難しいですよね。
もちろん専用器具がなくても、インディアンコーヒーを簡単に作ることができます。今回はインド式コーヒーフィルターを使う方法と使わない方法、それぞれを紹介します。
専用器具ナシで作る方法
まず、濃いめのコーヒーを少量抽出します。
使用する豆の量を普段よりも多くし、お湯の線を細くしながらゆっくりと注ぐようにすると濃くドリップすることができます。
牛乳を65℃程度まで温めます。目安は、鍋で加熱する場合は鍋肌がぷつぷつと泡立つ程度、電子レンジを使う場合は500ワットで1分程度です。
容器にコーヒー・牛乳・砂糖を入れ、よくかき混ぜて砂糖を溶かします。
もう一つ容器を用意し、高いところから低いところへ注ぎ移すようにして泡を立てます。これを5回程度繰り返せば、完成です。温度が冷めて飲みやすくなっているため、すぐにお召し上がりいただけます。
インド式コーヒーフィルターで作る方法
インド式コーヒーフィルターは、このように縦長の形状をしています。分解すると、左から、抽出されたコーヒーを受けるポット部分、豆を入れるフィルター部分、中ぶた、上ぶたとなっております。
日本ではあまり見かけないため、通販で購入するのがベターです。
まずコーヒーフィルターの上ぶたと中ぶたを取り外し、フィルター部分に挽いたコーヒー豆を入れます。
挽き目や焙煎度合いはお好みで大丈夫ですが、インドでは「細挽き・深煎り」のコーヒー豆を使用するのが一般的だそうです。
豆を入れたら、豆の上に乗せるように中ぶたを入れます。中ぶたが浸るくらいまでお湯をそっと注ぎ入れ、抽出開始です。結構時間がかかるので、抽出している間にミルクを用意しましょう。
牛乳を65℃程度まで温めます。目安は、鍋で加熱する場合は鍋肌がぷつぷつと泡立つ程度、電子レンジを使う場合は500ワットで1分程度です。
コーヒーが抽出できたら、容器にコーヒー・牛乳・砂糖を入れ、よくかき混ぜて砂糖を溶かします。
もう一つ容器を用意し、高いところから低いところへ注ぎ移すようにして泡を立てます。これを5回程度繰り返せば完成です。
ステンレス製のカップに入れれば、より本格的な雰囲気を楽しむことができますよ。
苦いコーヒーが苦手な方におすすめ
インディアンコーヒーは濃いコーヒーを使いますが、ミルクと砂糖をたっぷりと加えるためほとんど苦くありません。さらに空気を含ませるようにして淹れるので、よりマイルドな味わいに仕上がるのが大きな特徴です。
コーヒーの風味はしっかりと感じられるので、甘いコーヒーが好きな方にはもちろん、これからコーヒーに挑戦したい方にもおすすめできる飲み方です。