
ナノフォーマー V2・リチウム
Nano Foamer Japan
過去にMakuakeで大ヒットしていた「ナノフォーマー」から、グレードアップしたモデルが2種類登場しました。
一足先に使わせていただいたのですが、旧モデルよりも断然快適で、使いやすくなっています。今まで「ちょっと不便だな」と思っていたところが徹底的に改良されていて、かゆいところにしっかりと手が届いているなーという印象です。
この部類のミルクフォーマーの中では、間違いなく最高峰のクオリティ・使いやすさといっても過言ではないと思います。
進化したナノフォーマーは2種類展開

初代ナノフォーマーの後継機として登場したのはなんと2種類。
「ナノフォーマー V2」と「ナノフォーマー リチウム」が登場しました。
どうやらこれらの製品は、初代ナノフォーマーの単なる一部改良ではないそう。プロダクトの見直しを行い、イチから再設計してアップグレードされたものということですね。
ナノフォーマーV2・リチウムの特長
ナノフォーマー V2

旧モデルの機能を改良したグレードアップ版
- デジタルスイッチ採用
- 単三電池駆動
- 初代よりも25%パワーアップ
ナノフォーマー リチウム

新機能を備えた全く新しいナノフォーマー
- デジタルスイッチ採用
- USB充電式
- 初代よりも300%パワーアップ
どちらも初代よりもアップグレードされていますが、個人的に目玉はナノフォーマー リチウムだと思います。
後述しますが、USBで充電できて、ボタンを押し続けなくても使えるのはやっぱり魅力的。普段から初代ナノフォーマーを愛用しており、機能は十分満足していますが、それでも純粋に「これはほしい!」と思えるスペックです。
一足先にナノフォーマー リチウムをお借りできたので、初代ナノフォーマーと実際にどう違うのかを比較してみたいと思います。
新旧ナノフォーマーを比べてみた【初代 vs リチウム】



上がナノフォーマー リチウムで、下が従来のナノフォーマー。
サイズは、ややナノフォーマー リチウムの方が全長が長いような気もしますが、そこまで大きな差はないようです。

先端のチップは「FINE」「SUPERFINE」の2種類。ここまでは従来のナノフォーマーとだいたい同じですね。

ボタンを押し続けなくてよくなった

初代はボタンを押し続けている間しか回転しなかったのに対し、ナノフォーマー リチウムは1度ボタンを押せば、指を離してもずっと回転し続けてくれるようになりました。
ずっとボタンを押し続けるのも結構疲れるんですよね。なので、これはうれしい改良ポイント。
ナノフォーマー リチウムの強さは2段階あり、ボタンを1回押すとフルパワー、もう1回押すと少し弱いパワーになります。
USB充電式になった

こちらは名前にもある通り「リチウムイオン電池」が採用されています。電池ではなく、USBで充電して使用するかたちに進化しています。
初代は電池駆動式だったので、電池の残量が減ってくると目に見えて回転速度が落ちてきてしまうところがやや難点でした。ナノフォーマー リチウムは好きなタイミングで充電できるので、いつでもフルパワーで使えます。
あと自分のまわりの機器のほとんどが充電式だったので、交換のタイミングでわざわざ電池を買いに行かなければならないところが正直不便でした。ここの部分が改善されているのはとてもうれしいポイントです。
回転のパワーが300%アップした

ただでさえ初代はパワフルで使いやすかったですが、それを超える300%のパワーアップが施されたようです。
単純計算で、3倍の早さでフォームミルクを作れるということですね。
あとは使ってみてわかったのですが、強力な回転力でミルク全体をまんべんなく攪拌してくれるため、多少おおざっぱに使ってもナノフォーマー自体が調整してきれいなフォームミルクを作ってくれます。
慣れていないとフォームミルクを作るのって難しいのですが、そこを機械がサポートしてくれるので、初心者の方でも簡単に使っていただけると思います。ただでさえ簡単に使えたナノフォーマーが、グレードアップしてより使いやすくなっています。
ナノフォーマーでカフェラテを作ってみた

さっそく、ナノフォーマー リチウムでフォームミルクを作って、カフェラテを淹れていきたいと思います。
カフェラテを作るには、エスプレッソが必要。もちろんいつものドリップコーヒーを濃い目に淹れたものや、インスタントコーヒーでも代用できますが(この場合、正確にはカフェオレという)、せっかくなのでしっかりとエスプレッソを淹れていきます。
普段から愛用している、手軽にエスプレッソを淹れられる「スタレッソ ミニ」でつくっていきます。
電源不要・コンパクトサイズながらクレマたっぷりのエスプレッソを淹れられるので、とても便利です。


コーヒー豆を8gほど用意し、コーヒーミルで極細挽きにしていきます。
細かく挽けるミルがなければ、エスプレッソ用に挽かれた状態のコーヒー粉を用意してもよいですね。
選ぶ豆は、深煎りがおすすめ。深煎り以外でもエスプレッソは淹れられますが、ミルクとの相性を考えると、しっかりとした苦味・コクがある深煎りがよいと思います。

スタレッソ ミニをセットして、ギューッと抽出。

いい感じのエスプレッソができました!
次はナノフォーマー リチウムでフォームミルクを作っていきます。

ミルクを60~65℃くらいに温めます。この温度帯が最もミルクが甘く感じられて、これ以上温めてしまうとタンパク質が固まって膜が張ってしまうので気を付けましょう。
ピッチャーに移したらフォームミルク作成の準備完了。

まずはミルクに空気を含ませるため、ナノフォーマーのヘッドがミルクに浸かるくらいのところに構えて、スイッチオン。3~5秒ほどそのまま回転させます。
さすが300%のパワーアップ、ものすごい回転パワーに驚きました。
いつもの初代ナノフォーマーのようなイメージで使ったら、思いのほか回転力が強くてまわりにミルクが飛び散っています(笑)これはパワフル!
フルパワーはすぐにフォームミルクが完成するものの、慣れないとやや取り回しづらい一面もありますので、まずは弱いパワーで慣れてからフルパワーにしていくのがよいと思いました。

空気を含ませたら、ナノフォーマーのヘッドをミルクの底の方に沈めて、全体を攪拌します。ナノフォーマー リチウム
対流を作って大きい気泡をつぶしながら、全体に空気を含ませる感じで。ヘッドをピッチャーの壁側に寄せつつ、角度を少し斜めにするといい感じに混ざります。
15~20秒ほどすると大きい気泡がなくなってきて、ミルクの表面が滑らかに波打つようになってきます。こうなったら十分に混ざった状態なので、フォームミルクの完成。
ボタンを再度押して回転を止めます。予想以上にあっという間にフォームミルクができました。

マグにエスプレッソを入れて、そこにフォームミルクを注いでいきます。しっかり混ざるように、少し勢いよく注ぐ感じで。

とってもきめ細かく、きれいなフォームミルクができました。
ミルクのきめ細やかさと、ふんわり感がすごい。
きちんと攪拌できていない場合、時間が経つとフォームが消えたり潰れたりしてしまうのですが、しばらく経ってもずっとふわつや具合を保ったままでした。かなり質のいいフォームミルクができている証拠です。
何回か使って慣れてくれば、毎回いい感じのきめ細かなフォームミルクが作れるようになりました。
ナノフォーマー リチウムのまとめ・感想
ナノフォーマー リチウムを使ってみた感想ですが、初代よりも断然高性能で、快適。使い勝手がよくなっています。
まず回転のパワーが強いので、初代の半分くらいの時間で完璧なフォームミルクが作れちゃうのが大きなポイントです。
また回転力で全体をまんべんなくかき混ぜてくれるので、多少おおざっぱに使ってもナノフォーマー自体が勝手に良い感じのフォームミルクを作ってくれるような感覚です。
すごく便利で、慣れていない方でも簡単に使いこなせるんじゃないかと思います。
ただ回転力が強すぎるためか、用意したミルクの量が少なすぎると無限に空気を取り込んでしまうので、うまくフォームミルクを作れないことがありました。
そんなときはミルクの量をもう少し増やすか、少し弱い回転モードで使えば問題なくきれいなフォームミルクを作ることができました。
まだまだ私も練習中ですが、ラテアートもできるレベルのフォームミルクが作れるので、自宅で楽しむコーヒーライフの幅がぐっと広がることは間違いなしです。
みなさんも、ぜひ試してみては。

ナノフォーマー V2・リチウム
Nano Foamer Japan