Makuakeにて先行販売中の「Barista bottle」。
コーヒーを淹れる道具が1つにまとまった、いわゆるオールインワンのコーヒーメーカー。その中でも「抜群の保温力・ドリップケトルのように細く注げる注ぎ口」を兼ね備えた画期的なアイテムということで、とても気になっていた製品です。
一足先にサンプルをご提供いただきましたので、使用感を正直にレビューしてみたいと思います。
※レビュー時は発売前のため、デザイン・仕様等は変更になる可能性があります。
Barista bottle
株式会社SUS
Barista bottle
- ドリッパー
- ペーパーフィルター
- カップ
- コーヒー粉キャニスター
- お湯
- ドリップケトル
のすべてがこの1台に収まる、オールインワンのコーヒーグッズ。
一見するとコーヒー器具には見えない、斬新なかたち。
コーヒーをドリップするのに必要な道具が、このスリムなボディの中にすべて詰まっており、これさえあればいつでもどこでも淹れたてのコーヒーが淹れられるというものです。
本製品を手掛ける「株式会社SUS」は、金物や刃物の町・燕三条にある、”まほうびん”や”チタン製真空断熱タンブラー”などの金属製品を展開している国内有数のメーカー。
もちろん、このBarista bottleにもその高い技術力が余すことなく注ぎ込まれており、沸騰したお湯を入れておけば、コーヒーの抽出に適した95~85℃の温度帯をなんと4時間もキープできるそう。
構造・パーツ
ねじ込み式の本体をくるくるっと開けると、コーヒー器具が1つに収納された「カップ部」、ドリップ用のお湯を入れておく「ボトル部」の2つのパーツに大きく分解できます。
上側のカップ部を分解すると、キャップ、ドリッパー、キャニスター(コーヒー粉入れ)、カップに分かれます。
下側のボトル部は、スライドロック式の注ぎ口がついたタンブラーになっています。容量は360mlなので、コーヒー1杯分のお湯は余裕に入れて持ち運べるサイズ感。
普通の水筒みたいな注ぎ口なので、「この注ぎ口だと細く注げないのでは…?ドバドバお湯が出てしまって大変なことになるのでは」と思っていましたが、実際に使ってみるとちゃんと細く注げる。
一定の湯量でまっすぐお湯を注げるので、屋外で使用するドリップポットとして十分すぎる性能だと感じました。
ドリッパーの形状
ドリッパーは1つ穴で、ハリオのV60と同じくらいの穴の大きさ。内側に横向きのリブがついています。
このドリッパー含め、Barista bottleに使用されている樹脂部品のほとんどには、古紙を含んだバイオマスプラスチック材が使われており、環境や資源消費への配慮もされています。
ペーパーフィルターは、ウェーブタイプ・1~2人用のものが対応しています。
コーヒーを淹れてみる
さてこのBarista bottle、どれくらいの実力か。せっかくなので屋外で使用してみます。
とその前に、まずは事前にコーヒー豆などの準備を。
キャニスターにコーヒー粉をセットしておきます。
キャニスターは20g以上入るようなので、1人分(15~20g)は余裕で持ち運べます。
ドリッパーの中にペーパーフィルターとキャニスターを入れて、フタを閉めます。
ペーパーフィルターを潰さずに収納できるのは、すごくありがたい。
あとはお湯の準備。沸騰したてのお湯を、持ち運ぶ直前に入れるのがよいですね。
ボトルの中が冷たい状態でお湯を入れると保温効果が下がってしまうので、熱湯を入れて数分予熱してから使用するのがよさそう。
しっかりとキャップを閉めて、スイッチが「CLOSE」になっていることを忘れずに確認。
カップにドリッパーを乗せて、コーヒー豆をセット。
お湯の入ったボトルの注ぎ口を「OPEN」にスライドさせ、お湯を注ぎます。
細くお湯が注げるので、狙ったところにコントロールがしやすいです。
抽出し終わった後は、コーヒー粉を入れていたキャニスターのフタをドリッパー置きとして使えます。ポタポタとテーブルや地面に垂れてしまわないので、とてもありがたいです。
完成。
ボトルにお湯を入れてから2時間後くらいにコーヒーを抽出しましたが、なるほどしっかりと熱い。
抽出する温度が下がりすぎてしまうと、うまく成分が抽出できずに薄い味のコーヒーになってしまうことがありますが、そんなこともなくしっかりと濃いコーヒーが淹れられました。さすがの保温力。
家で飲むコーヒーと遜色ないコーヒーが楽しめます。
使い終わったフィルターは、キャニスターの中に入れて持って帰れます。その場でゴミが出ないので、捨てられないタイミングなんかでも問題なく使えます。
キャニスターのサイズが若干小さいので、使ったコーヒー粉の量が多いと、ギュッと押し込んで収納する感じになります。
使ってみてよかった点
使用前も後も、道具がすべて1つにまとめられてコンパクト
ドリップするお湯も含めて、必要なコーヒー道具が1台にまとめて持ち運べるのは、とても便利です。
この手のグッズで、「ドリッパーとカップ、キャニスターが一体化して持ち運べる」というのはよく見かけますが、お湯は別で持っていくことになったり、または現地で沸かすかしないといけなかったり。
これだけ持っていけばクオリティの高い淹れたてコーヒーが飲めるというのは、今までになかったのではないでしょうか。
また使い終わった後のペーパーフィルターを含め、また1つにまとめられるのも個人的にすごくいいなと思ったポイントです。屋外でゴミが捨てられない状況であっても、まとめて家に持って帰れるので気にせずドリップできます。
お湯を細く注げるので、抽出しやすい
ボトルの注ぎ口の技術もすごい。
ドリップポットのように、お湯を細く注ぐことができるので、注湯のコントロールがしやすいのもいいところです。
ドバドバっとお湯が出ないので、屋外でも手軽に、自宅で淹れるのと同じくらいの感覚でコーヒーの抽出ができます。
お湯が冷めにくい
真空断熱構造により温度が下がりにくいので、熱々のままお湯を持ち運べるのがいいですね。
カップも保温性に優れた構造になっているので、淹れ終わった後のコーヒーも冷めにくいのがポイント。寒い時期でもあたたかいコーヒーを長く楽しむことができます。
使ってみて気なった点
ボトルを閉め忘れていると、漏れる
ボトルにお湯を入れた後に、スライドロックを「CLOSE」にし忘れたまま持ち運んでしまうと、上の画像のようにお湯が漏れ出してくることがあります。(うっかり…)
まぁこれはどんな水筒やタンブラーにも起こりうることだし、きちんと気を付けていれば全く問題ないのですが…。注意散漫な私からすると、こういうこともよくある。
OPEN状態で注ぎ口付近に赤い印が出るようにするとか、カップ部と物理的に連結できないように突起が出るとか、うっかりを防止できる仕組みがあるともっと便利だなと思いました。
大きさ・重量はそこそこ
カップやボトルはステンレス製のため、全体的な重量はそこそこあります。ここにお湯を入れると重量は1kg弱、500mlのペットボトル2本分くらいの重さに。
ただもちろん、それを補ってなお余りあるほどの高い保温力なので、一長一短かなと思います。
「おいしいコーヒーが淹れられる水筒を持ち運んでいる」という感覚でいれば、そこまで苦じゃない気がします。
まとめ
- 道具がすべて1つにまとまった、オールインワンコーヒーメーカー
- ドリップポットのように、お湯を細く注げる
- 4時間後も適温でドリップできる
水筒感覚でポンとバッグに入れておけば、出先で簡単においしいコーヒーが飲める。使ってみて、使いづらいところは特になく、とても優秀な道具だなと感じました。
屋外でも自宅と変わらないクオリティのコーヒーが楽しめるBarista bottle、積極的におすすめできる製品です。
Makuakeで割引価格で応援購入できるのは、2月19日まで。気になる方はぜひお早めに!
Barista bottle
株式会社SUS