Makuakeから登場している最先端のコーヒーデバイス「Senz V」。
なんと、これでドリップするとコーヒーのテイストをアプリで分析して、仕上がりの評価までしてくれるというもの。
またすごいデバイスが出てきました。コーヒーシーンの飛躍的な進歩は、ここ最近で目を見張るものがあります。
今回、日本正規代理店 TSUMIKIさんよりご提供いただきまして、機能や使い心地を詳しくレビューしました。
※レビュー時は発売前のため、デザイン・仕様等は変更になる可能性があります。
Senz V
Wabilogic
Senz V – Wabilogic
「Wabilogic」は50年の歴史を持つコーヒー機器メーカーで、ペーパードリップのパイオニアであるメリタ(北アメリカ社)のオフィシャルライセンシーでもあります。
そんな老舗メーカーから登場したこの『Senz V』は、ただのおしゃれなドリッパーセットに留まりません。
スケールや温度計をはじめとした、ドリップに必要なさまざまなシステムが内蔵された、オールインワンのすごいヤツなんです。
ドリップを “分析” するコーヒーデバイス
Senz Vはスマホアプリと連携することで、
「注いだ量」「温度」「抽出時間・ペース」「コーヒーの濃度」といった、ドリップやコーヒーの味にかかわる要素を計測・記録することが可能です。
そしてそれらの要素をアプリが分析して、「今のドリップはこんな味だよ」と仕上がりをマップ上で評価してくれます。
つまりこのコーヒーデバイスでコーヒーを淹れると、自分のドリップがどんな味なのかが目で見てもわかるようになります。
自分のドリップが可視化されると、味が安定するようになります。
そして「こう淹れればこういう味になる」というのがわかるので、好みの味にコントロールしやすくなります。
淹れ方で味が変わってしまうハンドドリップを可視化して、分析する。
今までになかった画期的なコーヒーデバイスですね!
スペック
- 高さ:約30cm
- 重量:約1.5kg
- Bluetooth接続
- バッテリー内蔵・Type-A充電
機能
Senz Vでできることは大きく2つ、「①ドリップの記録」と「②レシピの再現」。
それぞれ使いながら、勝手を確認していきたいと思います。
①ブリューマップ(ドリップの記録)
まず1つ目の「ブリューマップ」は、いつもの自分のドリップを記録・分析できる機能。
「どのタイミングでお湯をどれくらい注いだのか」「どれくらいの時間蒸らしたのか」「TDS(コーヒーの濃度)はどれくらいか」など、自分のドリップのあれこれをスマートフォン上で記録・確認してくれます。
ドリップ後には、測定したコーヒーの濃度をもとに「今回のドリップはどうだったか?」をアプリが評価して、マップ上に表示されます。
「こう淹れるとこういう味になる」というのが可視化できるので、今まで勘や経験に頼るしかなかったハンドドリップの調整・再現がもっと簡単になります。
実際に使ってみると、以下のような感じ。
スマホに専用のアプリを入れて、本体と同期して、
記録用にコーヒー豆や水量、焙煎度合いなどを選択して準備OK。
いつものように、コーヒーを抽出していきます。
お湯を注ぎ始めると、重さを感知して自動で計測がスタート。
画像右の画面のように、注いだお湯の量とドリップ時間がリアルタイムで記録・グラフ化されていって、「どのタイミングでどれくらいのお湯を、どのスピードで淹れたのか」が可視化されます。
抽出したコーヒーが、ドリッパーの下の部分に一時的に留まって、ここでリアルタイムに温度やTDSが計測されているようです。
抽出を終えて計測を終了すると、今回のドリップがブリューマップ上に記録されます。
今回のドリップの結果は、「苦味強め、ややコクがある味」って感じかな?
記録日(抽出日)とTDSもブリューマップ上に記載されるので、いつ淹れたコーヒーなのかがわかりやすい。
2回目以降のドリップ結果も、このマップに追加されていくので、自分のドリップの変化が見やすいのもいいですね。
実際に飲んでみると
うんうんなるほど、いつものドリップレシピで淹れるコーヒーなんだけど、
改めてブリューマップ上に記録されると「このあたりに位置する味なのか!」と客観的にわかる感じがいいですね。
次はちょっと蒸らしを長くしてみたらどうか?1湯で注ぎきるとどうか?
淹れ方でどう変わるのか、いろいろ試してみたくなります。
②ブリューシェア(バリスタのレシピを再現)
計測・記録したデータは、アプリ内のコーヒーコミュニティ(SNSみたいな場所)でシェアすることができます。ほかの人がシェアしたレシピも閲覧可能。
さらに、ほかの人のレシピを手元のアプリに落とせば、実際にそれを見ながらコーヒーを淹れられるので、プロのバリスタのレシピを手元で簡単に再現できます。
現状は、2016年のワールドブリュワーズカップで優勝された「粕谷哲さん」のドリップレシピがシェアされているので(!)、アプリにインストールしてレシピ再現してみることができます。
(世界チャンピオンのドリップが、うちで再現できるんです…!)
アプリにレシピをセットして、お湯を注ぎ始めるとグラフが動き出します。
あとはドリップの線を見ながら、それをなぞっていくようにお湯を注いでいくだけ。これだけでレシピの再現が可能。
指示された線どおりに注ぐのは、慣れるまでちょっと難しいですが、感覚つかれめばだんだんいい感じに。
自分のブリュースコア上に、再現したスコアも記入されます。ほかの人と自分のレシピの差分とかもわかるのですごい興味深いです。
(自分の普段のレシピは、意外と粕谷さんの味わいに近かった…?)
まとめ
こんな人におすすめ
- 安定したコーヒーを淹れられるようになりたい
- ドリップを記録して、コーヒーの味を追求していきたい
- 自分のドリップがどうなのか、評価してもらいたい
- ほかの人のレシピも淹れてみたい・勉強したい
今までドリップを計測する機器や、TDSを測る機器はそれぞれありましたが、それがオールインワンでまとまったものはなかったと思います。
さらにTDSなどをベースに客観的にスコア化してくれるので、自分のドリップの結果が文字として分かります。そしてそれをもとに調整もしやすい。
淹れ方次第でまったく味が変わるハンドドリップだからこそ、「こうしたらこういう味になる」という身をもって知る経験が重要ですし、それを可視化できることはドリップのクオリティをどんどん高めていくことにも直結すると思います。
ドリップがうまくなると、コーヒーがもっと楽しくなる。
ドリップに慣れていない初心者の方も、プロを目指す中上級者の方も、それぞれの使い方で活用していける、なかなか画期的なデバイスですね。
欲をいえば、自分のドリップ結果をもとに「もっとコクを出すにはこうしたらいいよ!」と指示してくれるナビゲーション的な機能もあると、もっと使いたくなるなと思いました。
あとはアプリの使い心地もまだ発展途上な気がします。ちょっとわかりにくいところだったり、直感的に使いづらいところがあったりするので、(お手元に届くころには直っているかもしれませんが)もっと使いやすくなるといいな。
ブリューレシピの追加とともに、アプリの機能も拡張されていくといいな…なんて思いつつ。
とても面白くて優秀なコーヒーデバイスです。すごくいい!
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Senz V
Wabilogic