さまざまなデザイン家電・インテリア雑貨などを取り扱うソウイジャパン株式会社から、家庭用焙煎機「SOUYI コンパクトコーヒー焙煎機」が登場しました。
焙煎から冷却まで1台でこなせて、さらに1分単位で焙煎時間を調整できるというもの。ここまで自由度高く煎り分けができる焙煎機は、家庭用としては今までになかったように思います。
現在はアタラシイものや体験の応援購入サービス『Makuake』で先行販売中。一般販売が開始されています。
お借りして、使用感をレビューしました。
SOUYI コンパクトコーヒー焙煎機
この焙煎機は「熱風式」という、熱風を当てて焙煎する仕組みが採用されています。
コーヒー豆に火が直接当たらないので、焙煎のムラが起きにくく、均一に仕上げることができるのが最大の特徴です。
安定性とコントロールのしやすさから、最近ではスペシャルティコーヒー豆の焙煎でもよく利用されている手法です。それを家庭用のコンパクトサイズで実現できるというもの。
焙煎と冷却が、1台で同時にできる
この焙煎機のすごいところが、焙煎と冷却がこれ1台でこなせる点。
焙煎時の出力は1200Wと、家庭用の焙煎機の中でも高出力なため、スイッチオンと同時に高温の状態になり、さらに強力な火力で短時間で仕上げることができます。
また焙煎後、自動で6分間の冷却が開始されるので、焙煎で高温になったコーヒー豆を即時に冷やすことが可能です。
焙煎した熱々のコーヒー豆は、火からおろした後でもどんどん焙煎が進んでしまうので、すぐにしっかりと冷却するのが重要です。この焙煎機は自動で冷却まで行ってくれるので、手間がほとんどかからない。
1分単位で焙煎・冷却時間を調整
さらに焙煎は1~25分、冷却は1~15分までの間で1分単位で調節可能です。
一般的な家庭用焙煎機は、「浅煎り・深煎り」の2パターンから選択するタイプが多いので、簡単ではあるけれど、柔軟な調整はなかなか難しいです。豆によっては、思い通りの仕上がりにならないことも。
この焙煎機は分単位での調整ができ、さらに焙煎中でもコーヒー豆の色を見ながらその場で調整できるので、自由度高く焙煎することができます。家庭用としては、とても画期的。
自分好みの焙煎度合いを簡単に探せるうえ、焙煎に必要な工程は全て自動でやってくれる。プロがやっているような特別な技術・センスは必要ないので、初心者の方から経験者まで満足できる製品だと思います。
焙煎機の構造
2層式になっており、本体(ヒーター部)と焙煎容器(ガラス部)は取り外して使用可能。
本体の中心に強力なヒーターとファンがあり、ここから下から上に向かって熱風が送られます。
液晶パネルと、ボタンは5種類のみ。
+・-ボタンで好きな時間を設定し、焙煎・冷却ボタンで焙煎開始するだけなので、直感的に操作することが可能です。
豆を入れる焙煎容器はガラス製で360°から内部を確認できるので、焙煎中の様子を常にチェックできます。
底の中心には熱風が通る穴があり、中心に向かってゆるやかな傾斜がついています。風の力でコーヒー豆を回転させ、うまく循環できる構造になっているので、ムラなく焙煎・冷却ができます。
上部のトレーに、焙煎中に出るコーヒー豆のチャフ(薄皮)が溜まるようになっています。
面倒なチャフの処理も、風を利用して上側に吹き飛ばしてキャッチできるようになっているので、すごく理にかなっていて効率的な構造。
電源の通っている本体以外は水洗い可能なので、手軽にお手入れできて衛生的なのもポイントです。
実際に焙煎してみた
それでは、早速。
今回は「ケニア マサイAA」の生豆を使って焙煎してみます。
ケニアは浅煎りから深煎りまでどの焙煎度合いでも楽しむことができるうえ、それぞれで味の雰囲気ががらりと変わるため、いろいろな煎り方を試すのにうってつけです。
コーヒー豆をはかる
まずは、生豆をはかり取る。
今回は、試しに50gを焙煎してみます。
一度に最大100gまでのコーヒー豆を焙煎することができるとのこと。大容量。
軽くハンドピッキングを行って、状態の悪い欠点豆を取り除きます。
このように一部が欠けていたり、虫食いがあったり、豆の形がいびつだったりする豆が混ざったままだと、煎りムラにつながってしまいます。
結果的に雑味の原因にもなるので、焙煎前にあらかじめ取り除いておくとベターです。
コーヒー豆を焙煎容器に入れる
本体に焙煎容器をセットし、焙煎容器に生豆を入れます。
チャフ用トレーをセットする
チャフ用トレーをはめ込んで、
ステンレス網をセットして、
焙煎容器フタをしっかりとはめ込みます。
電源を入れ、時間を設定して焙煎スタート
+ボタンで焙煎時間を1分単位で設定します。説明書によると、設定の目安は以下の通り。
今回は浅煎りを狙って、5分でセットしてみました。
焙煎ボタンを押すと、焙煎が始まります。
焙煎度 | 種類名 | 焙煎時間 |
---|---|---|
浅煎り | ライトロースト | 約5~7分 |
シナモンロースト | ||
中煎り | ミディアムロースト | 約10分 |
ハイロースト | 約13分 | |
シティロースト | 約15分 | |
深煎り | フルシティロースト | 約20分 |
フレンチロースト | 約23分 | |
イタリアンロースト | 約25分 |
※焙煎度と種類名、焙煎時間は、あくまでも目安です。
※使う生豆や気温などによって焙煎時間は変化するため、状況に合わせて調節していくのがおすすめです。
スタートと同時に、熱風が上がってコーヒー豆が循環し始めます。
噴水のようにコーヒー豆がくるくると内部で回るので、これなら確かにムラなく焙煎できそう。見ていて楽しいです。
コーヒー豆がちょっとずつ色づいてきました。
だんだんと見覚えのある、茶色いコーヒー豆に。
焙煎終了後、自動で冷却スタート
5分が経ち焙煎が終わると、自動で6分間の冷却モードに切り替わります。
このままコーヒー豆が冷めるまで待機。冷却もただ見ているだけでいいので、簡単です。
冷却時間は1~15分まで変更できるので、必要に応じてここから時間を延ばすことも可能。
コーヒー豆の焙煎完了
6分が経過して冷却が完了すると、自動で停止します。
これで焙煎完了。
煎りムラなし、すごくきれいなコーヒー豆ができました。シナモンからハイローストあたり。
生豆を入れてスイッチオンするだけでよいので、これは簡単。
チャフ用トレーを開けて、後片付け
チャフ用トレーには、こんな感じでチャフが溜まっています。ゴミ箱にポイ。
コーヒー豆の油分がついているので、本体以外を水洗いすれば後片付け完了です。
コーヒーを淹れてみる
いい感じに浅煎りにできたので、コーヒーを淹れてみることに。
焙煎直後は味が安定していないことが多いので、本来ならば1~2日間置いてからの方がおいしく飲むことができるといわれます。
が、今回は待ちきれないので、早速。
浅煎りなのでふくらみは弱いですが、お湯を注いだ瞬間の香りがものすごくいい。
浅煎りらしい、透き通ったコーヒーが抽出できました。
早速飲んでみましたが、雑味やエグ味のない、すっきりとした味。均一に焙煎することができた証拠でしょう。
ケニアらしい柑橘系のようなさわやかさ・フレッシュ感も存分に感じられ、上品な酸味は今どきのサードウェーブコーヒーを見事に体現しています。
いろいろな焙煎度が、簡単に試せる
少し焙煎時間を長めに設定してみて、さまざまな焙煎度にチャレンジ。
深煎りでも画像ようにきれいに仕上げることができました。
今回は初挑戦なので、中煎り・深煎りの煎り分けがなかなか難しかったけど、1分単位で細かく調整できるので、繰り返し使っていくうちに適切なポイントが見つけられそうです。
今回のケニアの場合、9分あたりでも結構深煎りになりました。上述の焙煎時間はあくまでも目安で、豆によって都度調整していった方がよいと思いました。
気になる点・使い勝手
SOUYI コンパクトコーヒー焙煎機、数回利用してみましたが、使い勝手や利用の簡単さは申し分なしです。初心者の方でも、簡単に利用することができると思います。
気になる点としては、音が少し大きいところ。
強力なヒーターとファンを使用しているのでしょうがないところではありますが、掃除機を使っているときくらいの音は出ていると思います。
使用する環境にもよりますが、早朝や夜中などの利用は避けた方がよいかもしれません。
また、焙煎により煙が多く出ますので、換気は必須です。
上方向へ強力な風が送られていますので、目に見えてモクモクと煙が上がるわけではないですが、室内はそこそこ煙で充満します。
この製品に限った話ではなく、どの焙煎機を使っても煙はどうしても出てしまいますので、窓を開ける、換気扇を回すなどをしながら利用するのがベターです。
まとめ
手軽・本格的に焙煎ができる「SOUYI コンパクトコーヒー焙煎機」。
実際に使ってみましたが、間違いなく使いやすい焙煎機です。難しい操作は必要ないので、誰でも直感的に焙煎することができます。
自分好みの焙煎度を見つけたり、同じ生豆で焙煎度を変えてみて味わいの変化を楽しんだりなど、いろいろな楽しみ方ができそうだと思いました。
家で。自分好みのコーヒーを仕上げられるって、最高ですね。間違いなくおすすめできる商品です。
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