おいしいコーヒーは味だけでなく、香りや口に含んだときの質感、見た目など五感で楽しむことができる。
私個人的には、そこにプラスして「作り手の想いを知る」ことでコーヒーはより一層おいしくなるものだと思っています。
もちろん味わいは人それぞれあり、想いを汲み取る・汲み取らないは自由ですが、私個人は作り手が1杯のコーヒーの中に思い描くイメージ・世界観の中に身を投げて、同じ景色を想像しながらコーヒーをいただくのが好きです。
今回は「森とコーヒー。」のオリジナルブレンドをいただきました。1杯のコーヒーで森を感じられるような体験、日常から切り離され、心が解きほぐされる体験がそこにはありました。
森とコーヒー。について
画像引用:森とコーヒー。
森とコーヒー。は、福岡県糸島市にある焙煎店。名前にもある通り森の近くに店を構え、そこでコーヒー豆の焙煎や販売をされています。
少量ずつの丁寧な焙煎により、「いつも焼きたて新鮮なコーヒー豆を提供すること」を1番のこだわりとしています。店頭で販売しているコーヒー豆は、焙煎したその週で売り切り、次の週には持ち越さないことを徹底しているそう。
予約の場合でも、前日もしくは前々日までに焙煎した新鮮なものを提供しているとのこと。家庭での消費スピードを考え、最後までおいしく飲みきってもらえるよう、常に焼きたてのコーヒー豆を提供しています。
どこにいても、1杯のコーヒーが森へ連れ出してくれる
画像引用:森とコーヒー。
森とコーヒー。は「自分に帰ろう。森へ行こう。」というコンセプトのもと、店舗ではなく小さなトレーラーハウスで運営をされています。
店舗で森を感じながら飲むコーヒーはもちろんのこと、自宅や職場などどこにいても、森のめぐみであるコーヒーの香りを吸い込み、味わえば、そこはもう森の中にいるかのよう。
毎日の忙しさに埋もれがちな心を1杯のコーヒーでリセットして、本当の自分に戻れる。そんなステキな体験を私達に届けてくれます。
コーヒー豆を淹れて飲んでみた
今回いただいたのは、オリジナルブレンドの「森のほとり。」
人気No.1の豆で、北海道の喫茶店の味をイメージして作られたのだとか。
個人的に、森のコーヒー。の一番の特徴じゃないかと思っているのが、コーヒー豆の味わいを「イメージしたい森のシーン」というかたちで表現されているところ。
森の奥。辿り着いたみずうみのほとり。深く色濃く静かにたゆたう。
森のほとり。に記載されている森のシーンはこんな感じ。まるで小説の一節のような美しさ…
薄暗く霧がかった森の深みのようにしっかりとたたずむコクと、湖のように奥行きのある味わい、といったところでしょうか。
一般的な説明にはよく「ナッツのような…、フローラルな…」という表現がありますが、コーヒー入門したての場合だと、いまいちピンとこないですよね。正直わかりにくい。
でも森のシーンでの表現なら、味覚ではなく感性で受け取り、雰囲気を想像することができるので、味わいのイメージがすごくつきやすいです。
パッケージ
パッケージの裏面には、焙煎日がはっきりと記載されています。
コーヒー豆の状態
焙煎度は、中深~深煎りといったところ。
焼き方の違った複数の銘柄がブレンドされているため、彩り豊かに見えますね。ふっくらとしていて焼きムラはなく、丁寧に焙煎されている印象です。
ペーパードリップで淹れてみる
気持ち粗めの中挽き程度で、淹れてみました。
豆を挽いている段階で、とてもよい香りが広がっていくのを感じます。
蒸らしのタイミングで、コーヒー粉がしっかりとドーム状に膨らみます。新鮮な状態であることがうかがえますね。
1投目を注いだ段階から、コーヒー豆の贅沢な香りが弾けて幸せになります。
飲んでみた
まずひとくち、優しい苦味とふくよかな甘味が感じられます。まるで薄暗い森の、くすんだ青色のような雰囲気を想像しました。
後ろにほんの少し感じる爽やかな酸味は、森の中に差し込む陽の光に照らされた葉の緑色を見ているような感じ。
深めのコクと奥行き感、飲み込んだ後も続く余韻は「森のシーン」で想像したもの通りの印象でした。
存在感がありつつも、くどくないコーヒーなので、飲んでいてホッとします。ひとくちずつじっくりと味わって飲みたいと感じました。
まとめ
今回は、森のコーヒー。のオリジナルブレンド「森のほとり。」をいただきました。
お店のコンセプトもステキであることながら、提供しているコーヒー豆も世界観をばっちりと踏襲しており、どこか開放的になれるような味わいでした。もちろん、鮮度も申し分なし。
商品ページではそれぞれの豆の味わいを森のシーンで表現されているので、コーヒーを始めたての方でも、飲んだときの雰囲気やイメージをつかみやすいと思います。
みなさんも、ぜひ試してみては。