ハイチのコーヒーはどんな味?|産地の特徴、味や香り、おすすめの飲み方

ハイチは、度重なるハリケーンや大地震などによる大規模な自然災害に遭いながらも、高品質なコーヒーを生産している国です。

生産されているコーヒー豆はブルーマウンテンにも似た風味から、日本人にも飲みやすいコーヒーとして知られています。

そんなハイチ産コーヒーの栽培方法、歴史、品種、さらにはおすすめの飲み方をまとめました。

ハイチのコーヒーとは

ハイチ(正式名称:ハイチ共和国)はカリブ海に浮かぶ、大アンティル諸島のイスパニョーラ島の西側を占める共和国です。

東側はドミニカ共和国があり、1つの島を2つの国で分割している状態となります。

「ハイチ」という名は先住民の言葉では「山の多い土地」という意味で、その名の通り山が連なった山岳地帯で構成されています。

熱帯性の温暖な気候、肥沃な土壌、高い標高による寒暖差といったコーヒーの栽培に適した環境があり、甘味と酸味が凝縮したおいしいコーヒー豆の栽培がされています。

またハイチの西側には「ブルーマウンテン」の生産国で知られるジャマイカや、キューバなどのコーヒー豆の産地があることでも有名です。

ハイチのコーヒーの特徴

ハイチ

品種・栽培・精製方法

品種:

ハイチコーヒーの主な品種はアラビカ種です。世界のコーヒー総生産の約60%がこのアラビカ種が使われているほど主要な品種となっています。

アラビカ種は高い標高で育つ品種。山岳地帯を有しているハイチは、まさにアラビカ種の栽培に適した地であるといえます。

栽培:

ハイチ産のコーヒーは、主に小規模農園によって栽培されています。

標高の高い山岳地帯に農園があることから機械などの導入が難しく、コーヒー豆の収穫は1粒1粒手で丁寧に摘んでいます。

手間がかかる分、その分傷が少なく状態の良いコーヒー豆が収穫されています。

精製方法:

ハイチのコーヒー豆は主に乾燥式(ナチュラル)によって精製されています。

この精製方法は豆本来の甘さや香りを引き出すメリットがあります。

等級・グレード

等級・グレードスクリーンサイズ
エクストラファンシー最大
ファンシー
チョイス
オーディナリー最小

ハイチはコーヒー豆の大きさによって4つの等級に分けられます。

豆のサイズ(スクリーンサイズ)が大きく、良質な状態であるほど高い評価が受けられます。

最高級のものは「エクストラファンシー」と呼ばれ、高値で取引されることがあります。

ハイチのコーヒーが栽培されている主なエリア

主な栽培エリアは以下の通りです。

  • マールブランシュ
  • サバナゾンビ
  • ティオッテ
  • ジャクメル

上記の栽培エリアはどれも高い標高に設けられ土壌は石灰質で水はけがよく、豊富な雨量にも恵まれており、コーヒー栽培には理想的な環境になっています。

一時はハリケーンなどの被害によって壊滅的な状態になりましたが、現在は輸入元であるヨーロッパ各国から支援を受けて少しずつ復興が進められています。

ハイチのコーヒーの歴史

ハイチのコーヒーは1700年代フランス人によってコーヒーノキが移植されたことか始まったとされ、コーヒーの歴史としては比較的長めです。

もともと環境に恵まれていたこともあり、コーヒーノキが移植された後は順調に栽培が進み、1700年代後半には世界最大のコーヒー生産国になるまでに成長を遂げています。

ところがハイチ国内での政治的な不安により、クーデターやデモが頻繁に起こるように。その影響を受け、コーヒー産業は著しく停滞してしまいました。

1850年代にはコーヒー産業の再生化によって、一時は世界の3本の指に入るほどのコーヒー生産量に回復しましたが、近年のハイチの内乱やカリブ特有のハリケーン、大地震などの度重なる被害により、再びコーヒー産業は衰えてしまいました。

現在もまだ生産量は多くはありませんが、またいつか世界的なコーヒー生産国としての復活を多くの人々が待ち望んでいることでしょう。

 

ハイチのコーヒーの味や香り

ハイチ

ハイチのコーヒーは、酸味と甘味のほどよいバランスが取れた味わいです。

苦味は控えめで後味もすっきりしているため、比較的飲みやすいコーヒーといえます。

香りは花のような華やかさがありながら、スパイシーな一面もあります。

また、同じカリブ海にあるジャマイカのコーヒーに風味が似ているともされ、特にブルーマウンテンに近い風味として一定の人気があります。

 

ハイチのコーヒーのおすすめの焙煎・飲み方

ハイチ

ハイチのコーヒーの焙煎度合いは、中深煎りがおすすめ。ほどよい苦味の中にもハイチ特有の華やかな香りと甘さが感じられます。

またハイチコーヒーはそのまま飲んでも十分においしいのですが、「ラム酒」を加えて飲むとさらにおいしくいただくことができます。

これはハイチコーヒーならではの飲み方として知られており、ラム酒の甘い香りとコーヒーのコクが絶妙にマッチして芳醇な味わいを楽しめます。

 

まとめ

ハイチ
  • 酸味と甘味のバランスが取れた味わい
  • 花のような華やかな香り
  • ラム酒を加えて飲めば一風違った味わいに

ハイチコーヒーの多くがヨーロッパなどへ輸出されてしまうため、なかなか日本国内では見かけないかもしれません。

自然災害の影響もあって生産量もあまり多くはないですが、ハイチのコーヒー豆は間違いなく高品質です。

もし購入される機会があればぜひ飲んでみてはいかがでしょうか。