モカコーヒーの中でも特に有名なのが、「モカ・マタリ」。
イエメンを代表するコーヒーとして、日本でも高値で取引されています。今回は、そんなモカ・マタリについてまとめてみました。
モカ・マタリとは

モカ・マタリは、イエメンのバニーマタル地区にある農園で栽培・収穫されたコーヒー豆を指すブランドです。
イエメンにあるモカ港から世界に輸出していたいきさつから、イエメン産やエチオピア産のコーヒーは総称して「モカ」と呼ばれています。
同じモカでも収穫された地域によって名前が異なり、モカ・マタリもそのひとつ。「バニーマタル」が変化して「マタリ」と呼ばれるようになったという説があります。
もともとイエメンで採れるコーヒー豆の量が少ないこともあり、モカ・マタリは高値で取引されることの多いブランドです。
モカ・マタリの特徴

豆の形にばらつきが多い
モカコーヒーの産地であるイエメンやエチオピアは、コーヒー発祥の地といわれるほど古くからコーヒーを栽培していた歴史ある国です。この地域で採れた豆は、今でも昔ながらの原始的な方法で精製されています。
そのため他の国のコーヒー豆と比べると精製度が低く、豆の形やサイズ、品質にばらつきが多くあります。最上級の等級である「No.9」を冠した豆であっても、全体の3割は品質の低い豆が含まれているといわれるほど。
この原始的な方法が他にはないモカ・マタリ独特の味わいを引き出しているのですが、やはり焙煎の際にはハンドピックが必須です。
等級・グレード
モカ・マタリの中で、特に大粒で欠点豆の少ない豆のみを選別したものを「アールマッカ」と呼びます。次いで品質が高いものを「No.9」、さらにその次は「No.8」「No.7」…と等級付けされます。日本ではNo.9までをよく目にします。
ただし、この等級付けには明確な基準はないといわれています。前述の通り、No.9であっても欠点豆が多数混入していることは往々にしてあります。
モカ・マタリの味や香り

「フルーツが熟れすぎたような香り」「ワインのような香り」などと形容される独特なモカフレーバーと、明るくさわやかな酸味が特徴的です。
さっぱりとした酸味の後に、ほんのりとした甘味とコクが口の中に広がってゆくのが感じられます。鼻から抜ける芳醇な香りも相まって、まさに甘美で魅惑的な味わいを持つコーヒーです。
モカ・マタリにおすすめの焙煎・飲み方

モカ・マタリはハイロースト以上の焙煎度がおすすめです。
ハイロースト~シティローストでは、モカ・マタリの特徴である独特な酸味と香りがよく引き立ちます。苦味は強くなく、すっきりと飲めるような味わいです。
フルシティロースト以上になると、酸味が落ち着く一方で徐々に苦味とコクが増してゆきます。焦げの香りも加わったモカフレーバーは、フルーティーさの中にチョコレートを思わせるような香ばしさが感じられるようになります。
上の項目でも申しましたが、モカ・マタリは豆ごとにサイズや形のばらつきが多いという特徴があります。そのまま焙煎すると煎りムラができてしまうため、あらかじめハンドピックしてから焙煎することをおすすめします。
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まとめ:クセになるコーヒー豆

モカ・マタリのもつ独特な酸味・甘味・香りは、他のコーヒー豆では体験できない唯一の味わいです。希少であることから値段は高めですが、コーヒー通ならぜひ試していただきたいコーヒー豆です。