水出しコーヒーを作る器具の中でも、ひときわおしゃれで本格的なのが「ウォータードリップサーバー」。見た目だけではなく、味も格別です。
この記事では、ウォータードリップサーバー(ウォータードリッパー)を使った水出しコーヒーのおいしい淹れ方・手順について紹介しています。
水出しコーヒーとは
水出しコーヒーとはウォーターブリューとも呼ばれ、その名の通り水を使って抽出したコーヒーのことを指します。
お湯で淹れてから氷などで冷やして作ったアイスコーヒーに比べ雑味が少なく、まろやかな味わいになります。
ウォータードリップサーバーの特徴
画像:耐熱ガラス SNOWTOP ウォータードリップ コーヒーサーバー440ml/iwaki
ウォータードリップサーバーは「透過法」という、コーヒー豆に水滴をぽたぽたと落とす方法でコーヒーを抽出します。
水出しコーヒーのもう1つの抽出方法として「浸漬(しんし)法」と呼ばれる方法もありますが、透過法の方がコクや苦味がしっかりと抽出される特徴があります。
水出しコーヒーを作る器具は数種類ありますが、なかでもウォータードリップサーバーはこだわりを感じさせるフォルムと、1滴ずつ抽出されていく過程を楽しむことができる魅力があります。
ウォータードリップサーバーの下準備
画像:耐熱ガラス ウォータードリップサーバー440ml/iwaki
用意するもの
- ウォータードリップサーバー本体
- メジャースプーン
- マドラーまたはスプーン
- コーヒー豆
- 水
ウォータードリップサーバー本体の器具は上から順に、水を入れる「水タンク」、コーヒー豆を入れる「フィルターカップ」、抽出されたコーヒーが溜まる「ポット」に分けることができます。
コーヒー豆の分量を量るのに、メジャースプーンなどがあると便利ですよ。
詳しくは以下の項目で説明しますが、コーヒー豆全体を湿らせるときにマドラーまたはスプーンを使用します。
適したコーヒー豆の焙煎度合い・挽き方
焙煎度合い | 中深~極深煎り |
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粒度(挽きの細かさ) | 細~中挽き |
アイスで味わうコーヒーは酸味が際立ちやすいので、酸味が少ない「中深~極深煎り(フルシティロースト以上)」の豆が合っています。
挽き方は味が濃く出やすい「細~中挽き」がおすすめです。
豆の購入時に「アイスコーヒー用の豆で」と注文すれば、店員さんがアイスコーヒーに合った豆を選んでくれるはずです。
ウォータードリップサーバーの使い方
画像:ウォーターコーヒードリッパー・ウッド 2~6杯用/HARIO
コーヒー豆をフィルターに入れ、全体を湿らす
まず、挽いたコーヒー豆をフィルターに入れます。推奨する豆の分量は製品によって異なりますが、容量440mLに対してコーヒー豆40g程度が望ましいでしょう。
次に、水(50g程度)を3回くらいに分けて注ぎ、コーヒー豆全体を湿らせます。
このとき、全体がまんべんなく湿るよう1回注ぐごとにマドラーやスプーンでかき混ぜて馴染ませてください。
馴染ませ終えたら、押し付けないように注意しながらコーヒー豆を平らにならします。ギュッと押し付けてしまうと水の通りが悪くなり、うまく抽出できない場合があります。
水タンクを取り付け、水を入れる
水タンクを取り付けたら、できあがるコーヒーの容量分の水をゆっくりと入れてください。
水タンクの底から水滴がぽたぽたと落ち始めるのを確認したら、抽出スタートです。
水タンク内の水が落ち切るまで放置したら(2~3時間程度)完成です。冷蔵庫に入れながら抽出すれば、完成後すぐに冷たい状態でお召し上がりいただけますよ。
抽出過程をじっくりと楽しめる器具
ウォータードリップサーバーは水をぽたぽたと絶え間なく落として抽出するので、抽出過程をじっくりと眺めて楽しむこともできます。
時間をかけて淹れた格別の1杯を、ぜひ味わってみてはいかがでしょうか。